25歳にして初めて味わった鼻呼吸のよろこび
幼少期から慢性的なアレルギー性鼻炎を患っている。ここ数年放置気味だったが、今年に入ってから新しく耳鼻科に通い始めた。幸いなことに合う処方が見つかり、今人生で初めて毎日鼻が通る生活をしている。
私の鼻炎はアレルギーによるものなので根本解決ではないが、薬でここまでコントロールできるとは知らなかった。とても驚いている。
鼻が通るようになって気づいたことが多くあるので、ここに記録する。
1.食事の美味い、不味いがわかるようになった
今までも食事は好きだったが特に味にこだわりはなく、食べ物ならなんでも美味しい、という感覚だった。香りがわかると、味の繊細な違いがわかるようになってくる。好きな料理でも「ここの店のは好みではないな」と思うことが急に増えた。また、今まで美味しいと感じていた食べ物の本当の美味しさを知りたいと思うようになった。
食事が一層楽しくなったのは、大きなよろこびである。
2.早食いしなくなった
鼻がつまっていると、咀嚼中は息ができない。私には早食いの癖があり、よく噛むことをいくら意識しても、ゆっくり食べることは難しかった。これまで、咀嚼中は無呼吸という自覚がなかった。慣れとは恐ろしいものだ。
鼻で息をすれば、ゆっくり噛むことができる。多くの人にとっては当たり前かもしれないが、これは大きな発見だった。
3.唇が荒れにくくなった
口呼吸の頻度が少なくなったため、唇の乾燥がさほど気にならなくなった。
以前はすぐに皮が剥け、口紅を塗るのも億劫であった。マスクを外せるようになれば、今まで以上にメイクを楽しめるようになるかもしれない。
4.マスク着用時の不快さが減った
鼻呼吸ができるようになると、マスクの着用がそこまで苦ではなくなった。肌荒れの要因になるためできれば着用したくないのだが、このご時世そういうわけにもいかない。
鼻呼吸ならマスクがベコベコ動くこともなく、着用時のストレスが大幅に軽減されたように感じている。
5.寝つきが良くなった
口呼吸で眠りにつくのはなかなか難しいものだ。口に布団がつくと気持ち悪いし、かと言って何もないと口の中がバリバリに乾燥する。リラックスもできない。
口にタオルを当てて寝ていたが、もう寝返りを打つたびにタオルの位置修正をする必要もないのだ。嬉しい。
6.運動が楽しくなった
趣味でヨガをしており、インストラクターに「鼻から吸って鼻から吐け」とよく言われる。なるほど鼻で呼吸する方が、集中力が研ぎ澄まされる気がするではないか。これからたくさん、体を動かす心地よさを味わおうと思う。
※「鼻から吸って口から吐け」と書き間違えていたので訂正しましたm(_ _)m
7.ティッシュの使用頻度が減った
丸一日の外出時や鼻の調子が悪い時は、ポケットティッシュを3〜4個以上持ち歩くことがざらにあった。ひどい時はボックスティッシュを持ち歩いたものだ。もうそれもしなくていい。
ポケットティッシュは、ポッケにひとつでいい。私のミニマリズムにも拍車がかかるであろう。
8.歌が歌いやすくなった
こんな鼻づまりの人生でなぜ歌をやろうと思ったのか、我ながらいささか疑問ではある。とりあえず鼻声になる心配はなくなった。呼吸の幅が増えたので、歌の練習も捗りそうだ。
以上が、ざっと思いつく範囲での鼻呼吸のよろこびである。またひとつ生きやすくなった。口呼吸だけで25年間も頑張ってくれていた体と、医療の力に感謝。
鼻づまりに悩んでいる人があれば、一刻も早く耳鼻科を受診するといい。「まあ、大体つまってるし…治療とかしなくても慣れてるし…」と心で呟いたあなた。そこのあなた。騙されたと思って、すぐに耳鼻科へ。
あなたの症状と向き合ってくれる医師に出会えますように。
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