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誰に投票しようか迷っているあなたに。

ども。にわか政治ウォッチしてるこじまです。
2023年4月7日現在、統一地方選挙真っ只中。ここで知った法則や慣習と観測された事象、懸念点や着目した事を
これから誰に投票しようか迷っているあなたと
そして、将来的に立候補も検討しているあなたのために書きます。

言いたいことを丸めると、このままのほほんとしていても都合の良いように扱われるだけで世はきっと変わらない。
世を変えたいと思うなら、既得権益を尊重してご新規さんが参入しにくいシステムで、ちゃんと有権者ひとりひとりが考えて権利を行使する必要があるということ。

当選のからくり

さて、選挙区で当選するには、政党や支援者の出自に紐づく組織票や団体を把握する必要があります。

政党によっては、党の絆や利害関係での繋がりが深く確実に〇千票の組織票が望めて、いくつかの議席の獲得が約束されます。過去何回分かの選挙データを参照すると、確実な組織票を有する政党がいくつ議席を獲得しているかおおよそ推測可能です。

あと有利に働くのは、いわゆる二世議員など元政治家の親族や先輩から有権者の団体票を受け継ぐパターン。この団体の利害を議会で主張していくことにもなります。

そして、選挙区内の小中高等学校出身パターン。(母校つながりで票を入れる人も多い)
あとは消防団やPTAなど地域活動に常日頃から参加しているパターンでしょうか。地域活動に従事してると、地域のために動く人としても認知され、地域内でつながりも増えて人柄を把握してもらいやすいかもしれませんね、政治信条や公約はさておき。

その時々での公約や政党で選ぶ浮動票は、時流によって風向きが変わったり、投票したりしなかったりで読みにくく
浮動票の動きが世を変える可能性がありますが、投票率が低いとあまり影響力を持たなくなります。

直接的な利害関係が絡むひとが多い、もしくは認知度が高いと当選しやすい。

もうそりゃそう。

投票率が下がれば下がるほど既得権益にのっとった候補者は有利になる。
あとは、よく知らない人よりも有名人、少しは知っている人の方が票を獲得する。

まんべんなく票を得たい候補者のマニフェストは似たりよったりで耳障りの良い言葉が並べてあるので、注意深く考えないと誰を選んだらよいかわからなくなる。そうなると、利害関係があるか/知ってるかで判断するのが世の常な訳で。

政治信条や公約はさておき、直接会ったことがある、握手したことがある、対面した印象や、〇〇さんのおすすめなどで投票されたりします。
好印象だったり、直接対峙することは大事だけれども、なんとなくのそれに流されてもいいものだろうかとも思ったり。

2023年統一地方選ウォッチ所感。

2023年4月現在、多数の新人候補で関西を席巻しているのは日本維新の会。

去年の参議院選の比例代表制で、維新票を多く獲得した選挙区もあり、現職や他の政党獲得票をどれだけ脅かすか、が争点になっていて興味深いです。

そして、今回の統一地方選の特徴は、立候補者数が定数を超えなかった無投票当選が多かったこと。

無投票当選がはびこる理由は『投票しても変わらない』延長の 『立候補しても変わらない』があるからだと思います。

既得権益を守るため権力者は水面下のやりとりや組織票固めに奔走し、
投票率低下で多くの浮動票を望めなくなると、新参者は当選しにくい。また、既存権益を引き継がない限り各種煩雑な手間のために新人は出てきにくい。
そんなこんなで権力者は硬直し、選挙の意味がなくなります。選挙の制度設計がマズいのではないかと思うのです。

演説会パトロールやSNSウォッチ

決起集会や個人演説会に行くと、政党や候補者の主張の他に、支援者の層や特徴がわかります。応援演説に来る国会議員や党幹部は場慣れしていて演説が上手。

ただ、演説会を探すもSNSやWebで日時を明記していないもしくは開催していないところが多く、見つけるのも四苦八苦します。私の選挙区では、半分の候補者しか演説会を見つけられませんでした。

でもやはり演説会は大事。選挙公報や政党から得る情報以外に、本人の主張の温度感や実際の支持者の動向もわかります。
ご自身の芯や意思がどこにあるかわからず、おそらく支援者に託された政策提言を主張する二世議員。おそらく議員になること自体が目的で、自分を当選させたら、皆さんの要望をかなえるので気軽に事務所に来てください、と呼びかける。
具体的な数値目標や予算を提示して、どこをどう変えたか、そして変えていくのかを詳しく話す議員も。自分の議会での立ち位置や今後考える動き方などを説明して現職ならではの強みを主張する。

しかし、聴衆との質疑応答が無い演説会に違和感があります。議員は選挙のときでもその前でも、もっと対話が必要ではないでしょうか。

SNSやWebはもっと活用が進んでもよい。街頭で遭遇しない限り、選挙公報や政党イメージで選ぶことになるので、『弁士』と言うくらいなら行政の様々な課題を手段選ばずに主張もしくは情報収集すべきとも思います。
選挙期間中のSNSでも、応援される様子だけでなく、政治家としての主義主張を知りたい。

余談ですが支持を検討する候補者さんをWebで検索するのもおすすめです。
街中で見かけた候補者さんを検索するとなかなかなスキャンダラスな記事が出てきて、そっと閉じたこともあります。

都合よく扱われないように、選挙に行くこと。

立候補者検討の時点で議員や党特有の力関係が働き、
それらの連鎖に頼りっぱなしだから政治は腐敗していく…と感じるあなたは

情や知名度に惑わされず、公約や思想に則って投票に行きましょうという話。

徐々に立候補者のSNS利用は広まってますが、いろんな手段があるのだから政治家は自身の主義主張にのっとって、もっと広く対話しても良いのではと思う。

狭い世間の中でものごとが決められていく状況を打開するのは、自分の一票や被選挙権しかないのだから、ぜひあなたの判断の一票を。

お時間いただきありがとうございます。