中国が20年先を行っていて、他国がそれを真似できない理由。

昨晩はこのウェビナーに参加して、中国と、他の国(日本、ブラジル、ドイツ、スペイン、アメリカNY)とのコントラストがすごかった。

中国以外の国は、ロックダウン、自粛、家に籠るムードが強い中、
上海から中継で参加する田中さんと板谷さんの見事な気の利かせ方で
テレビ会議ごしに、わいわいと居酒屋で盛り上がる風景が映し出され、みんな唖然とした。

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ひととおり話し状況を把握した上で
「中国は、他国よりも20年先をいってしまった。」と主催者が漏らしたのが印象的でした。
他方で他国の方々は、経済回復の兆しは未だ全く見られないと回答した。

なぜ中国は2-3ヶ月程度で経済回復傾向に転じたのか。

季節が変われば、時が経てば、ウィルスは収束するという見解は楽観的で、
そんな見方で中国の様子を見て安心するのは、違う。

私は専門家ではないのでウィルスの挙動について詳しく触れないが、
たった2-3ヶ月で経済回復傾向に押し上げたのは、おそらく
ウィルスの力が弱まった・医療の力を強化した・国民の免疫がついた
ということではなく
国がシステムの力で、ウィルスの拡散力を封じ込めた。という理由が大きいと思う。

その中国特有のシステムとは
国にいるひと全員が、スマートフォンに入れているアプリで
移動データを管理されていること。

みんな、どこにどういう経路でいつ行ったかを詳しくトラッキングされているから、
システムによって感染の可能性が判断されるし、管理される。自分でも自分の感染危険度がわかるし、他の人に対しても、感染してるしてないを保証できる。(田中さん達は実際に、上海の居酒屋に入る前に感染の可能性を表示するスマホ画面を提示しています。画面が緑だったら入店OK、黄色や赤はNG)

今回の経済停滞の本質的な問題とは

今回の感染ウィルス騒動で一番問題なのは、
誰が感染してるかすぐにわからないこと。

発症者がそんなに多くなくても、どこで誰がどのように感染しているかわからないから、見えない敵に対してみんな疑心暗鬼になる。
そしてウィルスに実際に感染している・していないに関わらず
どうなっているかわからないから、感染している場合を考えて
外出を自粛せざるを得ないし、お店も開けておけない。

感染の有無が自他ともに瞬時に判断されたら行動自粛は要らない。
って2週間くらい前からぼんやり思ってて、
中国のシステムを見せられ鳥肌が立ちました。。

確かに、全国民の移動経路、行動を管理してたなら、その情報で
感染の可能性をかなり高い確率で判断できる。

では、日本は何をすべきか。

中国は中国だからこその復活をした
というのが鮮明で、この管理システムがあるから
『中国は安全』という認識があるらしい。

嫌だったら住まなきゃいいしね。
国の施策は、国を守る定義や意識の違いでもある。
中国は、ITを駆使した国民のトラッキングシステムで国を守ってる。

何をもって、国を守っている、とするか。
国がどこまで管理、統治すべきかという問題でもある。
そう考えたら、日本も中国以外の他国の対応も、奥深い。。
政治について言いたいことはまた後の投稿で話すとして、いま何をすべきか。

楽観的に待っていても、おそらく中国のような直ぐの経済回復は望めないから(そういうシステムになってないし)
感染危険性のある行動はできるだけ避けて、免疫力を高めて、自覚症状に敏感になろう、という月並みなことしか言えない。。あと、アフターコロナを真剣に考えなければならない。

嗚呼、スマホをかざしたら、ウィルスに感染しているか否かをぱぱっと診断して表示してくれるシステム、できないかなぁ。

お時間いただきありがとうございます。