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変化というチャンスを引き寄せるには

一度行ってみたいと思いながら、いまだ実現していないイベントの一つが、アメリカで毎年1月に開催される家電見本市「CES」です。毎年、新たな家電が登場し、デジタルの世界の進化を占う見本市でしたが、この数年、家電というより自動車見本市になりつつあるようです。

一昨年は、GMのCEOが「我々は自動車メーカーから、サービス企業に変わる」というようなスピーチをし、昨年は、トヨタのCEOも「メーカーからモビリティカンパニーへの変身」をスピーチしました。

今年こそ、と思いつつ行けなかったCESですが、今年は、日経新聞で、連日、その内容が記事になっていて、日本にいながら、少し現地のことを知ることができます。

https://www.nikkei.com/theme/?dw=18010901

スマートスピーカーに、自動運転、5Gと様々なテーマが取り上げられていますが、やはり気になるのは自動運転の世界。ずっと先になりそうだった自動運転が、かなり現実味を帯びてきている気配がします。

こうした変化は、ビジネスにおいては大きなチャンス。では、そのチャンスを自分の元に引き寄せる時には、どうしたらいいか。。

一つ言えるのは、その変化は、人を楽にするかどうかという観点で見ることです。人にとって楽だったり便利だったりする変化は、反対意見や紆余曲折があれども、必ず実現します。人が怠惰になるとか、いろんな反論が出たとしても、人は結局、便利を選びます。

自分の関わる事業において、お客様がより喜ぶこと、より便利になることは何か。そしてそれを実現するためのテクノロジーは何か。同様のことを実現している他業界はあるか。それを探すことで、ヒントが見えてきます。

そして、今のテクノロジーの進化は、かつて無理だったことを可能にします。常識を捨てて、本当にお客様が喜ぶことは何かを考えてみる時だと思います。例えば、私が社外取締役をする商社で言えば、元々は中抜きをする仕事でしたが、仲介手数料を無料にすることでお客様はとても喜んでくれるに違いありません。でもそれでは商社は成り立たないと思いがちですが、新たな技術は、仲介手数料を無料にしても利益を生み出してくれる新しい商売のあり方を可能にしてくれます。銀行も、金利をゼロにして稼ぐ方法があるはずです。そんなバカな・・と言われそうだけれど、そういうことを考えてみることが今の変化のチャンスを自分に引き寄せる第一歩だと思います。


*写真は、2017年に中国で展示されていた人を乗せて飛ぶドローンタクシーです。当時、既に実証実験中でした。

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