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「人」ではなく「環境」を変えることの重要性(5分で読める向上note)
ポリシーは、5分で読めて、あなたに学びと気付きを提供する!!
このnoteを開いていただきありがとうございます☆
薬剤師のくみと申します。私は大手調剤薬局に13年間勤務し、ありがたいことにエリアマネジャーにまで就かせていただきました。
そんな私が大手の安定な地位を捨て、高齢者が多い地元の在宅医療を推進するため退職しました。2020年11月から薬局長として地元で在宅医療を専門に対応している薬局で勤務して3ヶ月目にはいりました。
薬局を利用した全ての方が「また利用したい」と心から思える薬局つくりと地域で在宅医療対応No.1の薬局を目指してます。
その傍ら、「学び」と「気付き」を得ることで自己成長し続け、キラキラした人生を送る人を増やすことを目的に「5分で読める向上心note」を書いてます✨
今回のテーマは「人」ではなく「環境」を変えることの重要性についてです。
こんな経験で悩んだことありませんか?
・何回注意しても、ミスして改善しない人にイライラ
・何回指導しても、行動を変えてくれず不安になる
あの手この手で指導しているに改善しない。改善しない相手をみて、こちらのストレスも溜まりイライラ。。。
最後には「無能」という一言でレッテルをはり、関わるのはやーめたというパターン。
本当にその人の能力がなく、打っても響かないパターンもあるかもしれません。
しかし、こんな有名な言葉があります。
「他人は変えられない。でも自分は変えられる」
なるほど!自分の伝え方が悪かったんだ!こちらもスキルアップして成長して対応しないと!と考え行動する方もいると思います。
この言葉の考え方は基本的に正しいと思います。
しかし、自分だけ変われば本当に、相手は変わるのでしょうか?
人は様々な価値観をもっているので、全ての人に自分が伝えたことが響くとは限りません。
相手が変わるかは相手次第。エスパーみたいにこちらが気持ちをコントロール出来れば解決ですが、今のところ無理です。だから、そこにエネルギーを注いではこちらが疲弊します。
ではどうすれば良いか?それが今回お話をする
「仕組み」や「環境」を変えることが重要という話です。
「仕組み」や「環境」を変えるってどういうこと?
具体例をだして紹介していきます。
これをみれば、違った視点から最初に紹介した悩みを解決出来ることがあります✨
さっそくみていきましょう❗
「環境」を変えるとは?
例えば、スーパーで買ったものを運ぶカートってありますよね。
このカートを、駐車場や店の中のそこら中に、ほっぽりなげてるような、そんなお店があったとしましょう。
そのときに、お店側の店長が、「まったく、うちに来るお客さんは、自分で使ったカート一つ片付けられないのかな。しょうがないな」
と思って、カート置き場の目のつくところに、
「自分で使ったカートは自分で片付けましょう!」
なんて張り紙を貼っておいたところで、多少の抑止にはなっても、変わりはしないわけですよね(笑)
そこで、この店長は何をしたのか?
それは、
欧米みたいに、1ドルコインを入れたら使えるようにして、カートを返却したら、そのコインは戻ってくるように環境を変えた。
です。これをしてから、カートがほっぽり投げられるようことは激減しました。
これが「環境」を変えるということです。
環境を変えるために行う思考ステップ
この店長が「環境」を変えるために至った思考ステップについては以下の通りです
① 自分がお客様から引き出したい行動が何なのかを明確にする
②その行動を、お客様自らが「したい!」「せざるを得ない!」と思ってもらうために、「どこの環境を、どういじくる必要性があるのか?」を考える
③出した答えを実践する
この3つです。
今回のカートで言うと、お客さんから引き出したい行動は、
①「自分でカートを片付ける」
というこの行動です。
では、
② どこの環境をどういじくればいいのか?お客さんはカートを片付けてくれるか、と考える
そして
③ 1ドルコインを入れたら使えるようにして、カートを返却したら、そのコインは戻ってくるよう環境を整えて実践
こうして、お客さんから自分の望む行動を引き出せたのです。
薬局での事例
では、薬局ではどんな事例があるのかみていきます
先日、こんなピッキングミスが連続で続きました。
施設在宅の予製をし、監査をするタイミングで気付いたのですが
正:アルファカルシドールカプセル(1)
誤:アルファカルシドール錠(1)
ピッキングをしたのは同じ薬剤師でした。結構ミスが多くて、何回か注意しても「次から気を付けまーす」と軽い反応。(良い意味で、落ち込まない明るい性格の方です)
それでも、連続でミスが続いたため、何か環境に原因があると考え、改善しようと考えました。
3つのステップで考えます
①引き出したい行動は、アルファカルシドールを取り間違えないようにすること
②そのためにはどこの「環境」をいじくって変えるか考える
③実践
今回は、当局ではアルファカルシドールは両方とも施設の入居者様で出ていました。
なので、
アルファカルシドールカプセルの採用を止めて、錠剤での処方へ切り替える提案を各クリニックにお伝えし、了承をいただけました!
こうすれば、アルファカルシドールに関しては、剤形による取り間違えは防ぐことが出来ます。
ちなみに、カプセルの採用を止めた理由はヒートから出すと、色のみの識別で困難なためと、仮に嚥下能力が低下した場合カプセルの服用は困難だと判断したためです。
実践してみて、特に問題なさそうなのでこのまま継続をしています。
今回は一手目の「環境」改善で解決しましたが、1発で改善しないこともあります。
そのときはトライ&エラーを繰り返して、何回か手を打って引き出したい行動にもっていけばよいと思います。
いかがだったでしょうか?
人を変えるために、こちらが色々アプローチしても響かずイライラしたり、不安になったりすることがあります。
変えられない「人」にフォーカスをするのではなく、自分次第で変えられる「事」である「環境」にフォーカスをして対応していくことが大切です。
「環境」はいくらでも自分自身で変えられますからね。
このnoteが皆さんの「気づき」と「学び」に繋がり、明日からの仕事や生活のお役に立てれば幸いです✨
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