なぜこんなミスが拾えなかったのかーテレビ番組での差別発言と謝罪

【なにがあったのか】

朝のワイドショーは、朝起きた時から出かけるまでの時間に見るという人は多いと思います。私も、その日のお天気や今話題になっていることを知る手段として、手っ取り早くて気楽に視聴しています。
日本テレビの朝の情報番組「スッキリ」で、アイヌ民族を傷つける表現があったのは、今年の3月12日のことでした。日本テレビは朝の同番組で、この問題について同社で進めてきた検証について、謝罪を含め30分間にわたり放送しました。

アイヌ民族への差別知識乏しく　日テレ「スッキリ」内で謝罪 | 毎日新聞

この問題が報道された時不思議に思ったのは、2019年に成立した「アイヌ新法」をテレビ局側が知らないとは思えなかったからです。アイヌ民族を初めて「先住民族」と明記し、差別を禁止することを明記したこの法律は、当時かなり報道されていましたし、法の在り方について議論も呼んでいました。SNS上で、敢えてのいじめだといった内容が書かれていたのは、仕方がなかったかもしれません。
どうしてこんな間違いを犯してしまったのか、この点も含め、改めてテレビを通しての謝罪がありました。今回は、本件を考えてみようと思います。