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DaiGo氏が謝っても許されなかった理由

メンタリストDaiGoと言えば、テレビで一世を風靡し、YouTubeという媒体を通じてビジネスの新しい形態で成功した、20~30代の若者が憧れるひとり。早口でズバリと世相を斬る語り口は、斬新で分かり易く、言いにくいこともズバッと言い切る潔さも彼の大きな魅力のひとつでした。
そのDaiGo氏がたった1回のYouTubeでの発言で、今そのポジションを失おうとしています。

8月7日、DaiGo氏が繰り返した常軌を逸する発言は、知的辛口YouTuberとして生きる彼の社会的無知を露呈しました。当初の批判にはTwitterで反論をしていましたが、現状突破は不可能と誰かに言い諭されたのか13日夜には「謝罪します」のライブ動画を配信しました。しかし、これが不味かった。言葉の上では謝っているものの、その内容も姿形も謝罪対象に向けられた反省をこめた真摯な謝罪とは受け取られず、かえって火に油を注ぐ結果となりました。そして、翌14日、黒のスーツにネクタイ姿で「昨日の謝罪を撤回致します」と更なる謝罪を重ねる事態へと発展していったのです。

謝られた気がしない謝り方

DaiGo氏は「メンタリスト」として人の心の動きを見抜く知性が魅力となり、テレビでの印象的なデビューで広く知られる存在となりました。その後SNSと出版を中心に発信を続け、現代を生きる若者の先駆的存在と支持を伸ばし活動してきました。その彼が、知性を背景に、いつも通りの早口でズバズバと小気味よくぶった切り続け議論を呼ぶことになった内容は、知らなかったでは済まされないものでした。

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