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都会発 田舎行き・・・

毎日毎日、暑いという言葉だけしか出てこない。

我が家の猫達もだらしなく伸びきって、あちらにコロリ、こちらにコロリ・・・・
涼しい場所を求めて移動しながら過ごしている。

夏だから暑いのはしょうがないと言えばそれまでだが、年々気温が高くなる昨今、このままでは40度も普通になる事もあるかも。


思えば私が子供の頃・・・いやはや、それを言うと60余年前の?・・・うん?もっとか?
そんな話になるのだが、夏休み中には祖父の家のある田舎に避難していたっけ。

でも今から思えばいくら都会でも、避暑するほど暑くはなかったように思う。30度超えれば「今日は暑いですね~」って言ったものだ。
今だと30度超えたぐらいなら「今日は涼しいですね」でしょう?

祖父の家のある田舎では、お昼寝には寝冷え対策に必ず薄いお布団が要るくらいだった。

1日中田んぼのあぜ道を走り回り、小川で雑魚を取り、村の鎮守の森で昆虫を取り・・・・クワガタやカブトムシは取り放題だった。

畑では祖父の作ったトマトや西瓜がおやつとなり、これまた取り放題・・・ワタシが好きだったのはマッカと当時は呼んでいた「甜瓜(まくわうり)」今じゃぁお目にかからない。

あっさりした甘味と中にはたくさんの種があるのだが、その種にまとわりつくゼリー状のモノが特に好きだった

夏休みが終わり、帰らなくてはならないのが惜しくて惜しくて・・・・


そんな田舎でさえ、昨今は暑い!
どの家にも都会並みにエアコンや冷蔵庫もあり、西瓜は井戸で冷やすなんぞとっくになくなった・・・
そう言うのが田舎の気温を高くするのであろうか?

懐かしい田舎の光景がどんどん都会化して、どこに行っても同じ!って言うのもどうなんだろうね?
歳取ったら田舎暮らし!って言うのが憧れだったけど、これももはや夢物語。
懐かしい田舎はもうないのよねぇ・・・・

子供の頃過ごした祖父の家も従弟が継ぎ、すっかり都会化した家になっており、懐かしさを感じるものはもはや無い。
村自体が綺麗に整備されちまって、雑魚取りをした小川も整備されて溝になってしまっている。
メダカも雑魚も居やしない。

毎年夏になると・・・・この昔の田舎の光景を思い出しては、日本中津々浦々まで田舎が消滅するんだろうなと思われ悲しくなる。
我が娘たちさえ、田舎の暮らしを知らない。

ワタシが懐かしんでいる夏の暮らしを経験させてあげたかったなぁ。
都会っ子にしてしまってごめんねって思う。

始発列車に飛び乗って、懐かしい田舎にワープしてみたいものだ・・・。

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