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#137 ソーシャルセキュリティカードに待たされすぎて、私ってまだまだ甘ちゃんだったと気づき、夫婦別姓っていいよねってなった話

今週、久々に小躍りしました。
アラフォーにもなって文字通り小躍り。

いや、だってね。
ようやくソーシャルセキュリティカードが届いたんですよ。
散々待たされた挙句。

アメリカでソーシャルセキュリティ持たざるは人にあらず?

アメリカのソーシャルせキュリティカードをご存知ない方のために一応説明するとソーシャルセキュリティは社会保障番号です。日本の個人カードとは比べ物にならないほど重要。米国では運転免許証の取得、住宅、携帯電話、電気・ガス、銀行口座の開設、携帯などの契約時に必要。もちろん、仕事をする人はこれがないとできない。納税するときに必要だし、一定年数働いてたらアメリカから年金ももらえるしね。

って、さらっと書いちゃったけど、めっちゃ重要なんすよ。
感覚的には、ソーシャルセキュリティ持たずは人にあらず的な感じ。

だってね。アメリカに来て、何かをしようとするじゃないないですか。

銀行口座開設→
   ソーシャルセキュリティ取ってから来てね
運転免許取得→ 
   ソーシャルセキュリティ取ってから来てね
家の契約→
   ソーシャルセキュリティ取ってから来てね
携帯電話の契約→以下同文

(念のため書きますが、VISAの種類でソーシャルセキュリティ持てない方もおられます。その場合は、それでなんとかなんとかなります)

私の場合、なんだかんだでアメリカ3回目なんですよ。
ソーシャルセキュリティは留学時に学校で取ってる。
だから駐在の時もそれを活用したし(ソーシャルセキュリティは一個人に一回だけ付与される)、今回は『氏名変更』だけだったんです。
留学も駐在も独身の時だったから。

だから当初。
ネットでは、ソーシャルセキュリティ番号が届かないってよくあるけど、私の場合、ソーシャルセキュリティ番号自体はあるし氏名変更なら余裕でしょって思ってたんですよ。

散々知っていたはずのアメリカの行政サービスの悪さに、炭治郎なみのくもりなき眼で信頼を寄せていた私。
あのときの自分に知らせてあげたい。

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はっきり言ってあまちゃんですわ。

アメリカの行政サービスの悪さは半端ない。
ほっといたら勝手に動いてると思うなよと。
私の友達が昔、アメリカ人の男性と結婚してグリーンカード申請していたけどそのときに、「いろんな手続きが全然うまくいかないのに、お金払うときだけ『スッと』スムーズに受け付けられて逆にビビったわ」と言って大笑いしたけど、大笑いした私を許して。ほんと、今ならわかる!

コロナ禍で閉まっていたアメリカの行政サービス

私が今回来た当初。
街中は全てロックダウン。
レストランや公共施設もしまっているし、学校もオンライン。

当然、DMV(運転免許場)もSSA(ソーシャルセキュリティ事務所)も閉まってる。SSAのアポイントは重要な案件のみとのこと。

ソーシャルセキュリティ申請 1回目

だからね、最初、郵送で送ったんです。ソーシャルセキュリティ事務所に。
書類一式揃えて、氏名変更してくれてって。
そもそも郵送が間違いだってわかるのは後々。

1/5   追跡できるサービスで書類一式郵送。
1/13  ソーシャルセキュリティ事務所から書類一式返送あり
   「あなたの提出記録は、電子記録として残しました」とのレター付き。
3/上旬 連絡がないので、電話して確認する

レターに電子記録として残したとはあるけど、氏名変更受け付けられたかどうかの記載はなくて「あれ?」とは思ったの。確かに。

ほら。その時は、まだ『曇りなきまなこ』で見てるし、元々ソーシャルセキュリティ番号持ってる私が氏名変更という至極簡単な手続きしてるんだから大丈夫でしょ、と思ってたんですよ。

全然大丈夫じゃなかったね。
3月上旬に電話。
そもそも電話も繋がるまで15分〜20分待つ。
担当者に聞くと、あっさりと
「その申請、却下されてるわよ。だって、あなたの送ってきた書類はオリジナルじゃないもの。」
と言われたんです。

はい? 
だったら送り返してきたレターでそう言ってくれ。

確かに私の送ったのはパスポートやIー94のコピー。
大切なパスポートを日本の役所ならいざ知らず、アメリカの行政サービスに送付できるか!

オリジナルは送りたいないんだけどと伝えると、冷たく、
「パスポートなどオリジナルを送るか、ソーシャルセキュリティ事務所が開くまで待てば」
と言われる。


今となっては、その場でじゃあ、アポイント取ってというべきだったと思うのですが、私も「重要な案件のみ」ソーシャルセキュリティのアポイントを取れるとあったので、「氏名変更」では受付してくれないのかもと思ってしまった。

これは間違いです。何がなんでも対面のアポイントとりましょう。

ソーシャルセキュリティ申請 2回目

春休みにフロリダとか行ったので(飛行機乗るにはパスポートなどの身分証明が必要)、2回目の申請はそれの後。

ちなみにその間、どうせならと改めて日本の戸籍謄本を取ったんだけど、対応がスピーディかつ丁寧で涙が出た。
”ありがとう、東京。ありがとう、XX区役所” 的な。
実家の母の協力もあり、2週間でアメリカまで届いた!
日本のサービスすごい。

そして満をじしてソーシャルセキュリティ申請2回目

4/23  郵送 (オリジナルのパスポートも送付😭
4/26  ソーシャルセキュリティ事務所にて到着
4/27   9:35 電話する (Davidと話す)
5/6        オリジナルのパスポートと書類返却
6月上旬 届かないので電話する

今回は、前回のことがあるし、なんてたって、オリジナルのパスポート送ってる。だから電話したよ、すぐに。
ソーシャルセキュリティ事務所に。
電話もまたもや15分またされてようやく人と繋がる。長すぎだろ。

で、そのときに話したDavidからは、
「書類は届いたから、これで手続きするよ」と言われ、ちょっと安心して、パスポートも1週間後に無事返却された。

そのときに同封されていたレターには、
「もし6週間経ったら、あなたの申請が受付されたらソーシャルセキュリティカード送るか、却下されても通知するので待っててね」的なこと書いてあった。

却下される理由もないので、のんびり構えていた私。
これ、間違い。

いつまで経ってもうんともすんとも連絡ないので、
痺れを切らした6月上旬。改めて電話しました。

そしたらね、その担当の人。
驚いたこと言ったんですよ。

「うーん。あなたの記録。1月の時はあるけど、4月の申請はないね」って。

え???

David仕事したんか? (←明らかにしてない)

あの時の会話どうなった???

David呼んでこいと思ったけど、呼んでもでてこないのはわかってる。

今回電話に出てくれた担当の人。
「僕にできるのは、君にアポイント取ってあげることくらいだね」というので、アポイント取れるんかーいって思ったけど、アポイント取れるようです。ここでの正解は、「最初からアポイント取るべし」

でもね、アポイント。
1ヶ月先なんですよ。(もっと仕事しろ)

ソーシャルセキュリティ申請 3回目

6月上旬に電話して、アポイント取れたのが7月13日。
1ヶ月も先。

ソーシャルセキュリティに到着したら、すぐ受付。
7月13日 ソーシャルセキュリティ訪問。
その場で「OK。発行されるよ」とか言われると思ったら、なんと「データがマッチしないな」とか言われる。

え?なんで?
私がアメリカに入国したの12月よ。
もう数ヶ月経ってるのに、イミグレーションステイタスが反映されてないだと?

DHS(ホームランドセキュリティデパートメントという移民に関する仕事をする省庁)どうなってる?寝てるのか。

担当者のおじさん。
「よくあるんだよ。とりあえずデータ照合するから8月10日まで待って、来なかったら連絡して」
とその場でレターを渡される。8月10日までにソーシャルセキュリティカードが送られてくるか、棄却のレターが通知されると。

もうこうなってくると、本来楽観的な私も悪い想像がでてくる。

「あれ、私、アメリカ政府に正当に認められて滞在していたと思ったけど、不法滞在だったっけ?」(←違う)
とか、
「もしかして20年ほど前の運転時のスピード違反が移民ステイタスに傷つけてる?」(←ありえない)
とか。

関係ないのにStingの歌まで脳内再生されてきちゃったよ。
知ってますか、StingのEnglishman in New York。
いい歌です


I’m an alien I’m a legal alien 
(私は外国から来た者、合法的な外国人である)
I’m an Englishman in New York
(私はニューヨークに住む英国人なんだ)

なんかね、ここで認められないと、私は不法滞在している気分。
ソーシャルセキュリティ持たざるは人にあらず

8月10日。届かない。

もうね。ここまで来ると驚かない、
想定内。

だから、7月の段階で、電話でアポイント予約してたよ。
また20分くらい待たされたけどね。

えらいな、わたし。

アポイント日は8月18日。

そしたらね。
届いたんですよ!
8月16日に。

やっほーい。

届いてよかった。本当に。
これでようやくスタートライン。

ほんと、いろんな理由で却下されると凹むんですよ。
今回の申請もまた却下されるんじゃないかと思って。

しまいには、
「そもそも、結婚で名前変えたのが悪かったんじゃね?事実婚でいいじゃん」とか思っちゃったね。
結婚してから十何年も経つけど。

だってね、私の独身時代の名前って結構かっこいい名字なんですよ。
珍しいし、女優とかでもなれそうな名前。
それが結婚して、クラスに何人かいます的な、日本人に多い名前上位50位には確実に入っている超ありふれた名前になっちゃったからそもそも結婚する時もちょっと抵抗あったんですよね。

せっかくかっこいい名字なのに、なんで私だけ名字変えるのかって
手続きも面倒だし。
まさか、結婚して十数年。アメリカでこんな思いをするとは露にも思わんだった。

でもね、今離婚しても元の旧姓には戻さないね。面倒臭いもん。
日米の手続き。

ということで、めちゃくちゃ長くなりました。

今回の教訓

✅自分のことは信じろ。アメリカの行政サービスは信じるな。
✅しつこいくらいに確認しろ
✅対面で手続きしないと動かないぞ

アメリカの行政サービスで、家康的に、「鳴かぬなら鳴くまで待とう、ホトトギス」とか言ってたら、一生鳴かないから。
「鳴かぬなら鳴かせてみよう」もしくは気概的には「鳴かぬなら殺してしまえ」くらいでちょうどいい。

次回、誰得な話になりますが、実際のソーシャルセキュリティ氏名変更申請で注意した点を書きます。






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