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新規事業の立ち上げ

こんにちは、kumiです。

あまり詳細にはかけませんが、現在新規事業の立ち上げに携わっているので、それについて実感したことを書こうと思います。

とりあえず実感したことを話す上で、私の下地(職務経験)をご紹介します。

これまで私は中小企業(従業員100名前後)→大手企業2社の計3社で就業経験があります。

最初の海外専門旅行会社である中小企業(といっても当時東証2部上場)は、完全マルチタスクでした。ツアーの企画→パンプレット作成(文章書き・画像探し)→見込み客へのパンフ郵送封入作業→見込み客への電話営業→説明会スピーカー→予約管理→ツアー催行決定後の手配関連→出発前参加客のケア→添乗員としてツアー同行→帰国後参加客ケア→ツアー内容の検証・後処理。もちろんすべて1人でやるわけではないですが、ツアー企画に関することはなんでも経験しました。ひたすら業務と時間に追われ、サービス残業がこの世のスタンダードだと思い込んで社会人生活をスタートさせました。

次の会社は大手ベンチャー気質会社のグループ企業で、旅行関連予約サイトの付属サービスの営業を担当しました。大手ですので営業のノウハウはすでにマニュアルとしてありましたが、私の営業先は出来上がっているノウハウの取引先とは異なっていたのと、当該サービス初代営業担当だったので、前任者がいなくBtoBの営業経験もないなか、チームリーダーと二人三脚でのスタートでした。この時、営業という仕事をゼロから学ぶと共に、エクセルを学びました(Sum関数さえ最初使えませんでした)。事業推進上システム部とのやりとりも発生し、単なる営業職だけの業務に留まらず、事業を発展させるための多角的なアクションも携わらせてもらいました。ただ、社内が細かく分業制で、各分野のプロフェッショナルと共に事業を進めた感じでした。これもマルチタスクだったなぁと思います。

3社目は、Eコマースサイトを運営する大手企業のこれまたグループ会社にて、システム部と営業部の緩衝材みたいな役割の謎ポジションでした。こちらも前任のいない初代で、仕事を作って行った感じでした。システム部側と営業部側でなすりつけあってる厄介な仕事を巻き取って体系化して誰でもマニュアルさえあれば出来る様にした感じです。

総じてマルチタスクで前任のいない初代で仕事を体系化していく、みたいな経験をしてきたわけです。


で、前置きが長くなりましたが、現在新規事業の立ち上げに携わらせていただいております。

これまでとは違って会社オーナーと数名の社員という小規模な会社で、新規事業立ち上げはオーナーと二人三脚。オーナーの構想をもとに、具体的な計画に落とし込み、ビジネスモデルを考えて、何をすべきか、何を優先すべきか、を考え実行するのが私です。これまでの経験や得た知識では到底足りず、新たに学ぶことが多く、手探りでやってきています。

さて、これまで一般的な企業に勤めていた私が、まるで起業家のようなお仕事をさせてもらって感じたこと。それは。


これまでに経験した企業での「マルチタスク」は起業家の「マルチタスク」とは雲泥の差、ということ。


企業の1つの歯車であれば、マルチタスクと言えど自分の仕事範囲はある程度枠が見えていて、それ以外はその担当者がやってくれます。旅行会社もその後の大手企業も、精算関連は経理部がやってくれますし、そもそも企業活動の中で守らなければならない法律関係なんて全てクリアしている上で営業してますから、法務部とか何の仕事してるんだろ?状態。人手が足りなくて人が欲しいなら人事部に相談すればいいし、備品がないなら総務部に発注をお願いすればいい。新しいサービスなり商品がスタートするなら、どのように宣伝するかなどは広報、そもそも市場はどうなっているかなどはマーケティング部に依頼すれば答えをくれる。

起業家のように、新規事業の立ち上げをオーナーと二人三脚でチャレンジをすることで、これまで当たり前に他の人に任せていて、それが仕事だと気づきもしないことがあったと学びました。

新しい事業をやるにも、今の市場に合っているのか、ニーズはあるのかと市場調査を自分でしなきゃいけないし、自分でやるにもどうやって市場の情報を集めればいいのかもわからない。やろうとしているビジネスモデルは問題ないか、法律違反にならないか弁護士に相談しなきゃいけないし、かろうじて経理関連は今逃げていますが(笑)、人手が足りなくて新しい人を入れるにもオーナーと一緒に面接官をしますし、いざ事業をやるにも、どうやってその事業を売り込むかの営業方針や方法、営業先の剪定などもやらないといけない、そもそも事業を知ってる人がいないといけないのでどうやって知ってもらうかも考えなきゃいけない。起業家は基本的に最初は1人でスタートする人が多いと思いますが、これだけのマルチタスクを行なっているのか、と思うと尊敬します。

その中で、ビジネスをする上で一番実質的に必要なスキル。それは世間にその事業があると認知を広めるスキルと、実績のない中でいかに営業で取引先や顧客を取得できるかというスキル。つまりはブランディングで認知度向上を図り世間に広める広告の手腕と、客を掴む営業の手腕。どれだけいいサービスでも、どれだけいい商品でも、世間に知ってもらえないとビジネスとして成り立ちませんし、そのサービスや商品を使ってくれるお客さんを獲得しない限りはビジネスは成り立ちません。

これまで営業の経験はありましたが、それはあくまで「ブランディング」が成功し、広告のおかげで世間に知られているネームバリューに支えられての自分の実績があったということを実感しました。

現在、営業に関しては新しく人を雇って推進していますが、学びながら自分で推し進めないといけないのは広告です。もちろん、お金を払って広告を外注することも出来ますが、それをする上でもサービスのブランディングは必須と感じており、外部にお願いをする前に、このブランディングを確立させておかなければいけないと感じています。


今後、起業したい、事業家になりたいと思っている若い人達。事業が成功するためには、もちろんその事業の内容や理念、収益モデルも大切ですが、何より広告手腕と営業手腕が実務的に必須です。営業はある程度型が整っていますし、試行錯誤しながら改善していけますが、広告はやり方が千差万別でどれが刺さるか、どの広告方式とビジネスがマッチするか、独学だけで極めるのは相当困難が伴います。最初は営業、ある程度ノウハウを学んだら広告を学ぶことを強くお勧めしますよ。


さて、私はこれから地道に広告を遅ればせながら学んでいきます。




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