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旅行のお土産、なにがいいと思いますか?

みらいクリエイト科1年生の「みらい探究Ⅰ」では、「もしも突然海外に赴任することになったら?」という設定で1人1つの国を選び、服装など荷造りのポイントや、里帰りに必要な休日の日数、もし永住するとしたらどんな仕事が成り立つか、など、5つのシチュエーションを想定した調べ学習を行っています。

例えば「どんなお土産を持ち帰るか?」という設問では、京丹後市観光公社の「グルメ・お土産」の筆頭に挙げられているサツマイモを例に、なぜ京丹後市ではサツマイモがお土産になるのか←京丹後市の特産品だから(地域振興)←多く栽培されているから(産業)←栽培に適した土壌があるから(自然環境)←サツマイモの育つ環境(農業)・なぜその土壌があるのか(地理)と、ひとつのものの背景を分析するためには様々な情報が必要であることを解説しました。さらには、お土産を買う人の立場(運搬の利便・価格・話題性)や貰う人の立場(興味関心・生活スタイル)から、どんなお土産に需要があるのかと考えていくと、実際にありそうなお土産を想定することができます。生徒達はそれぞれ選んだ国にいま実際にあるお土産事例を知ること以上に、どんなお土産がありそうか、自然環境や文化などの様々な情報を集めて分析し、考えることに重点をおいて調査を進めました。

インターネットで調べていいのは2項目だけ、と、制限を与えられた生徒たちは、どんな情報は本で調べることができ、どんな情報はインターネットで調べるほうがよいのかも考え、初回の授業では全員が本での調査に集中していました。

スウェーデンを選んだ生徒は「生のサーモンをお土産にしたい」と、どうすれば生のサーモンを日本に持ち帰ることができるか、教員とディスカッションを重ねました。冷凍技術や輸送法やそのコストに及んだ議論は、「生のサーモンの美味しさを日本に広めるにはどうしたらいいか?」という検討に発展し、「もしその国で起業するなら、どんな仕事をしたい?」という別の設問の回答が見えかけたところで、授業終了のチャイムが鳴りました。

このレポートの提出〆切は、夏休み後の8月30日。調べてわかった情報を素材に、思考を深め、発想を広げる習慣を付けるのが授業のねらいです。夏休み明けにはどんなプランが誕生しているでしょう。たのしみです。

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