安い、安いね

こんにちは、たちかわです。

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 機動戦士ガンダム 水星の魔女が20話まで放送されましたが、今週までで明確になったことがあります。それはアド・ステラの世界観ではガンダムのパイロットの命がとても安いという事です。正確にはエアリアル以外のガンダムパイロットですが

 アド・ステラのガンダムはパイロットにパーメット流入を引き起こし命を削るため命が安いのは当たり前だろと思うかもしれません。実際にヴァナディース事変前は正規軍人と思われる人々がパーメット流入による障害で治療を受けている描写がありました。

 正規軍人ではおそらくですが育成から、殉職時の費用など多額の資金が必要になりますし、多くの犠牲者が出れば世論が許さないです。そのため、デリング・レンブランは凶行に走ってまでガンダムを否定したのでしょう。 

 ですが、宇宙議会連合によって蘇ったオックスアースによるガンダムは正規軍人ではなくソフィやノレアのような少年兵をパイロットにしました。簡単な話が紛争地帯の孤児は使い潰しても誰も悲しまないということでしょう。実際、アーシアンの地位向上を図って暗躍していたシャディクにさえ命尽きるまで使い潰されシャディクの取り巻きもそれを否定する描写はいまだありません。
  乗ってるだけで命が蝕まれる機体なら使い潰せる人材を乗せるのは当然の帰結でありますが、ここまで容赦なく描写されると心にくるものがありますね。

 少年兵の命の軽さでは伊藤計劃の「虐殺器官」をおもいだしますね。虐殺器官では核戦争後のインドを舞台に主人公のクラヴィスと少年兵達が交戦しました。少年兵との交戦のために様々なケアを受けられる先進国の兵士たちと麻薬まで使って使い潰される少年兵たちの対比が容赦なく描写されて苦しいものがありましたね。
 その後、多額の費用を使い痛覚マスキングなどを行ってる先進国の兵士たちが互いがミンチになるまで撃ち合うんですが

 戦争を描くと命の軽い人と重い人が嫌でもわかってつらいですね。私の命は重くあってほしいものです。

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