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企業分析『ディア・ライフ』

皆さん、
おはこんばんにちは!
kumazoです!

今回も、
不動産・建設業界の企業分析をしていきたいと思います。

不動産業界・建築業界に所属するものとして、
企業分析をすることで、
企業の良いところを自分自身に取り入れていきたいと思います。

いくつかの企業の数字を分析して比べていくことで、
企業の特色がわかるのではないかと思います。

参考資料としては、
決算短信、決算説明資料、EDINET、株探、IRBANKを用いて、
数字の分析をしていきます。

今回は、ディア・ライフについて分析していきますので、
よろしくお願いいたします。

本編に入る前に、少しだけ自己紹介をさせてください。

Kumazoは一級建築士で不動産・建築業界で15年以上従事し、
マンション・ホテル・戸建て住宅などを設計してきました。
個人的にも不動産投資を行っており、
建築専門の立場から不動産コンサル等を行っております。
現在では、不動産投資用のマンションを設計する立場で、
不動産関係のいろんな方々と仕事をしていることもあり、
内情には明るい立場におります。

不動産投資を正しく理解し、
大失敗をする人やだまされる人が減ればと思い発信をしております。

Kumazoは建築オタクなので、
建築を通して人が幸せにすることができたらうれしいです。

自分で「不動産投資の基本のき」というブログも書いておりますので、
こちらもどうぞ。

※ 最近読んだ話題の本

では、本編に参りましょう。

1.企業概要

「ディア・ライフの企業概要」について解説していきます。

自分が勤めている会社で取引先としてお付き合いがありましたので、
以前から気になっていた銘柄です。

事業内容としては、
リアルエステート事業となっております。

設立 平成16年11月 
資本金 33億900百万円(2022年3月末)

2004年 株式会社ディア・ライフ設立
2007年 マザーズ市場に上場
2015年 東証一部上場
2021年 アイディ株式会社を子会社化

設立3年でマザーズ上場、10年で東証一部上場と
スピード感のある成長をしております。

配当利回りが6.25%(2022/12/05時点)となっており、
大株主は34.79%が有限会社ディアネスが保有しております。
代表の阿部幸広氏は2.09%の保有となっております。

2.バランスシート


「ディア・ライフのバランスシート」について解説していきます。
(2021年10月~22年9月 決算短信より作成しております。)


1.バランスシートの大きさは364億円となり、
 これがディア・ライフの資産の大きさとなります。
時価総額は247億円(2022/12/06時点)

2.流動資産の内訳としては、
 約197億円が現預金と約130億円が販売用不動産となっております。
 現金率が他者比較で高めです。

3.自己資本比率は約58%程度と高めになっております。
 現金だけで負債をカバーできるほどの現金持ちです。

時価総額規模もそれほど大きくないので、
現金があると安心感がありますね。 

3.損益計算書

「ディア・ライフの損益計算書PL」について解説していきます。

(画像の図は2021年10月~22年9月 決算短信・株探より作成しております。)

1.営業収益(売上高)は519億円

2.売上原価は431億円で原価率は83.04%

3.営業利益は118億円で営業利益率は10.98%

4.営業CFは40億円でFCFは39億円

上記のようになっております。

売上の総額が519億円です。
不動産販売がメインの売り上げとなっております。

今期はアイディ株式会社・DLXHOLDINGSを子会社化しており、
売上も2倍以上に膨らんでおります。

売上原価は431億円で、
原価率は83.04%です。

営業利益率は10.98%となっております。

売上原価は高いものの、
販管費がかなり低く抑えられているため、
営業利益率が高くなっております。
従業員30人で売上500億なら効率的ですね。

営業CFは40億で、
FCFは39億となっております。
マイ転するタイミングもありますが、
成長中の会社なので安定するまでには時間がかかりそうです。

4.株価と指標

「ディア・ライフの株価と指標」について解説していきます。

決算短信と株探のサイトから数値を引用しております。

株価は、
リーマンショックの時に9円の底を付け、
その後少しずつ上昇。
2015年7月に最高値750円を付けます。
その後大きく下落し278円になりますが、
レンジが続いております。
2022年12月8日現在668円となっております。

PER 6.5倍。
日経平均のPER(荷重)だと13倍程度なので、
日経平均よりかなり低め。

PBR 1.29倍。
すこし高め。

配当利回りは6.22%で、
高配当となっております。

総資産回転率は1.62となっております。

最後に、
売上高のグラフを掲載しております。

リーマンショックの以降、横ばいでしたが、
2015年は前年比で3倍程度まで上昇。
その後100億を達成し急激に伸ばし、
2022年も前年比倍増の500億を達成しております。

5.補足

今回、
高配当株ということで、
配当金を中心に、
データをまとめてみました。

1.配当金推移について
直近ではコロナ禍で一時減配しておりましたが、
V字回復しております。

2.配当利回り推移について
直近では6%以上を推移しており、
2022年12月09日現在では、6.28%と
高利回りとなっております。

3.配当性向推移について
配当性向は一時高い年がありましたが、
直近では40%前後で推移しております。
決算資料の中では40%を目安としているとのこと。

4.EPSの推移について
上下しながらもおおむね右肩上がりとなっております。

23年には44円から38円の減配予定としております。

まだまだ成長途上の会社なので、
配当と併せて成長も狙っていきたい銘柄ですね。

6.まとめ

ここまで数字を見てきましたが、
まだまだ成長中の会社と見受けられます。

アイディグループの子会社化も含めて、
まだまだ成長戦略を掲げています。

成長戦略を掲げているうちはアンバランスになると思いますが、
それを見越してか自己資本比率を向上させて、
58%としております。

また従業員の少なさからROEも高く、
強固な財務体質を作り上げていると感じられます。

配当性向は40%を目標としており、
配当金については上下はありますが
EPSに合わせておおむね右肩あがりです。

成長に合わせて増配をしていく方針ですので、
今後の成長に注視をしていきたいとおもいます。

引き続き
高配当株×不動産関係会社の分析していきますので、
参考程度に読んでいただければ幸いです。

少しでも良いと思ってくれたら、
いいねとフォローをよろしくお願いいたします。

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