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はじめての「ナレーション オンラインワークショップ」おかげさまで開催できました

こんにちは。ナレーターの熊崎友香です。テレビ東京ワールドビジネスサテライトなどでナレーションをしています。おかげさまで2歳と5歳の子供を育てながら、大好きなナレーションの仕事をしています。

5月15日、はじめてオンラインワークショップを開きました。ハイレベルな方に集まってもらえて光栄でした。参加してくださった皆様に感謝です。

初。しかもオンラインということで、テンヤワンヤ。汗だくで3時間あっという間でした。

そもそも、どちらかと言えば先輩に甘えるタイプの私が、ワークショップを始めようと思ったのは、この「コロナ騒動」がきっかけです。自粛生活をしてみて「そういえば、産後ずっと自粛生活のようなものだったな」と気づいたのです。

世の育児中の皆さん、いかがですか。夜飲みに行くなんて年に数回(おそらく多い方)。収録以外の日は、夕方6時には家にいて、ご飯を作り、風呂に入れ寝かしつけ、そのまま寝落ち。。。深夜に起きて自己嫌悪。ストレスがたまり、ハーゲンダッツのアイスを5個立て続けに食べたこともありました。

事務所の内情も、テレビの流行りも、ファッションにも、何もかもに疎くなり、必死な日々を送り気づいたら5年過ぎていた、まるで浦島太郎状態!

そんな自分が、このコロナ自粛でオンライン飲み会を知り、5年間の自粛生活の我慢が爆発!とくに、同じ年の子供を持つママ友との飲み会は、至福の時間でした。

「私達、いつも子連れで、こんなにゆっくり話したの、初めてだね」と。楽しかったなぁ。今思い出しても目に涙が滲みます。

オンライン万歳です。連日飲み続けた結果、「これなら、絶対に無理だと思っていた、家から出られない人たちが集まるナレーションレッスン会ができるかもしれない」と決意したのです。(介護など、なんらかの理由で在宅をしている方、仕事などでレッスンに出られない方、遠方の方なども含めて)

飲みに行けない、自由に外を出歩けない。友達とただただ話したい。そんな些細な願いが叶わなかった日々は、孤独で辛かった。子供は可愛いです。でも、辛かった。そして「辛い」などと発言すれば、母親失格と指を刺されそうで、自分の気持ちに蓋をしていました。

「そんな些細なことができないくらいなんだ!」「子供を授かれただけありがたいことだ!」「母親なんてそんなもの。いままでみんなそうだった」「仕事もして子供もいて、まだ望むか!」というお叱りの声が聞こえてきそうです。確かにそうです。確かに。

でも、「いま、自粛辛くありませんか?」自由に外食ができない、自由に人に会えない。自由に行きたいところへいけない。そんな些細なことが、どれだけ大切なことだったか。それが数年続くのです。よくがんばったと自分で褒めてあげたい。そして全世界の同じ立場の皆さん。先輩方。尊敬と感謝しかありません。

せめて自粛中(育児中)子供が寝静まった21時から23時の2時間だけでも、自分のやりたい、大好きなナレーションを仲間と集まって、切磋琢磨する、私の方が経験が長ければ、助言申し上げる。いま産後直後で、同じように孤独や辛さを感じている人にそんな場所を提供したい。そう思ったのです。

というわけで、オンライン飲み会を始めて1週間、突如思い立ち、SNSでおそるおそる募集したところ、参加したいと数名の方が連絡をくださり、開催できました!うち半分ほどが育児中の方でした。ありがとうございます!

作ったパワポは作動しない。音声は途切れる。時計を忘れ時間は参加者の方に確認。。数々の不備もありましたが、21時から24時までレッスンに加え、その後3時まで話は尽きず、、、感謝です。

開催にあたり、事前にアンケートを書いていただきました。今回多かった声は「ストレートナレーションに苦手意識があり、よい練習法を知りたい」や、「ニュースの現場でどのように原稿と向き合っているか知りたい」ということでした。

そこで、資料を10枚ほど作りました。

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これまでの経験や、原稿と向き合う時に大切にしていること。とくに「瞬時に意味を理解する読解力」についてお話ししました。(パワポが作動しなかったので後日資料をお渡ししました)

これは、今回ワークショップを開くにあたり、ワールドビジネスサテライトの当時の採用担当のお一人が、Facebookに私の採用理由を書いてくださったことがきっかけです。

「採用の決め手は、文章を瞬時に理解する読解力」

初耳でした。ありがたいです。

そして考えました。

「あえてコメントをFacebookに投稿してくださったのは、私だけでなく、ワークショップに来てくださる方へのメッセージなのではないか」と。

そこで、読解力について、下読みの時に自分がどんなことを考えているか、今一度整理してみました。時間は短いですが、原稿と向き合う時は、可能な限り「キャスターの前説はどんな言葉か。映像や話の展開、登場する人々の思い。企画で伝えたいことは何か。制作者の意図や狙いは。社会的背景。番組が目指す方向。視聴者の方はどんな姿勢で、どんな気持ちでご覧になっているのか」などなど、書き切れませんが様々な事に思いを巡らせます、、その想像するときのコツなどもお伝えしました。

私は、俳優や声優出身ではありません。演じるというよりは、必ず出来る限り体と心で理解して、咀嚼したものを声に出すようにしています。ニュース番組も新聞記事もできるだけチェック。テレ東ビジネスオンデマンドも確認し情報収集。不器用だからこそ、人より努力を。起用し続けてくださるWBSの皆さんや、事務所の方々にも感謝しながら、全力を尽くす。その辺りの思いを語りました。

伝え切れたかはわかりませんが、おかげさまで、「興奮して眠れなかった!」などのご意見をいただきました。

まだまだヒヨッコではありますが、「出産後も、当たり前に望む人全員が仕事に復帰できる社会になりますように」「孤独を感じず産みやすく育てやすい社会になることを願って」「働くママナレーターを応援したい」そんな気持ちで、また開催したいと思います!

(注 男性も歓迎です。独身の方も!育児中でない方も!一回目も男性もいらっしゃいました!)

来月開催予定です。開催日時が決まりましたらまたnoteに更新します。参加ご希望の方は、Twitter、Facebook、noteでメッセージお待ちしています。

ちなみに、所属事務所の俳協の皆様とも繋がりたいのですが、5年間、頻繁に顔を出せず飲みにも行けず、レアキャラと化し、情けない事に、ここ5年、新しく入った方は数人しか面識がございません。また事務所には、先輩方の勉強会があり、皆さんの優しさで、子供をだっこひもに入れて汗だくで出てみたのですが、周りの人に悪いという気持ちと、集中できない自分の不甲斐なさから断念しました。皆さんとオンラインで繋がれたらこんな嬉しいことはありません。

また開催にあたり、異業種の方も含め、沢山の方に具体的なアドバイスをもらいました。(例えば、女優ライトを買って!などまでも。→安いものを買ったら、途中で電源が切れた!笑)皆様の助言がなかったら開催できていませんでした。この場を借りて感謝申し上げます。

次回の詳細はこちら LINEにて

https://lin.ee/wwIPk2z1



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