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中国のマクドで靴を磨かせてほしいと話しかけてくる大学生風な人たちのお話

家からすぐ近くに大きな商業施設があります。

見た感じは日本のアウトレットパークのようで、広々とした広場のまわりに小さな飲食店が軒を連ねています。

そこにあるマクドナルドの屋外にあるベンチに座って友人とおしゃべりをしていると、突然「靴を磨かせてほしい」と声をかけてくる若者たちが大勢いました。

最近はほとんど見かけなくなりましたが、以前はマクドやスタバなどにいると、大抵声をかけられたものです。

彼らは、わたしがが友人と話していようがお構いなし。目が合うとか合わないも関係なく、積極的に声をかけてきます。

断っても「無料だから」とか「すごくきれいになるから」と言いはります。

結局は靴用の洗剤のセールスなのですが、声をかけてくるときはセールスだとは言いません。ただただ親切なお兄さん風で近づいてきます。

彼らの身なりもきれいで、大学生のような雰囲気です。

もし靴を磨いてもらうと1本40元(800円)くらいの洗剤を紹介します。

彼らのやり口は巧妙で、靴の一部分だけを磨きます。

確かに汚れが落ちるのですが、拭いたところだけきれいになるので他のところも洗剤で処理しないとみっともなくなります。

中途半端な状態がいやな人は40元で洗剤を買うことになるかもしれませんね。

さて、彼らのセールスから逃れるためにどうすべきかというと、はっきり断るのが最もよいと思います。

中途半端な態度をとると足下にうずくまって靴を拭こうとしますので、強い口調で断るとよいと思います。

また、わたしの友人は「すでに持ってるからいらない」と言います。

すると「靴を拭いてあげるから」なんて親切ぶっていた大学生風なお兄さんは、どこかに言ってしまいます。

「拭いてくれるんじゃなかったのかな?」なんて友人は笑います。

本当に持ってるの?って聞くと、遠い昔に買った気がする。多分2本はあるねといたずらっ子みたいな顔で笑います。多分、持ってはないのでしょう。

さらに、欧米人の友人は「どうぞ靴を磨いてください。両方ともきれいにしてください」と言って磨かせてました。

大学生風の彼は一生懸命スニーカーを拭きあげます。その間、その欧米人は当たり前のように彼に靴を拭かせ、その感もおしゃべりをやめません。

靴がすっかりきれいになると、欧米人は「Thank You」と笑顔で言って手を振ります。大学生のお兄さんは苦笑いしていました。

この洗剤売りのお兄さんたちについて、中国人に聞くとアルバイトだと言う人もいれば、自分で洗剤を仕入れて売り歩く人だと言う人もいれば、会社からの命令で営業の練習をさせられているんだと言う人もいました。

どれが正解かわかりませんが、いずれにしても生きていくって大変だなと思います。そしてコロナの間、厳しい外出制限などがあった間、彼らはどうやって生き抜いていたのかも気になります。

そして今はどうくらしてるのでしょか?

そんなことを混み合ったマクドナルドのベンチに座りながら、考えていました。

今日も最後まで読んでくださりありがとうございます。

また明日。

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