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わたし日本語教師なんです

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日本語教師としての悩みや気づきについて書いたnoteのまとめです。
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#教師

中国在住日本語教師のわたしが思う、教師がマウントを取ることの理不尽さについて

世の中には、何の役にも立たないアドバイスをする人がいます。 何の役にも立たないとは言い過ぎですね。ごく一部の人には刺さるかもしれませんが、99.99%の人には役に立たないアドバイスをする人がいます。 そういった人のアドバイスには「意味がない」「通用しない」「価値がない」などの表現が含まれます。 この「○○がない」という言葉がでたら要注意です。 特に、わたしのように外国語の習得を助ける教師が、あなたの日本語は通用しないとか、その程度の努力では価値がないとか、あなたのして

授業で「どちらでもかまいません」とか「簡単ですね」と言える日本語教師が嫌いなお話

日本語教師をしていて使わないように気をつけている言葉がいくつかあります。 例えば「どちらでもかまいません」とか「簡単ですね」とかは使うのも嫌ですし、言われるのも嫌いです。他にもいくつかありますが、どうして「どちらでもかまいません」と「簡単ですね」が嫌なのかについて説明します。 「どちらでもかまいません」って無責任だろ妻がわたしに「知らんけど」って口癖やめてと言います。 なぜなら無責任な感じがするからだそうです。こちらは口癖なので無意識に使ってます。まさに知らんうちに知ら

高圧的なスタイルをとる教師にコーチングしてて思ったこと

教育関連の仕事をしているので、コーチングも行います。相手は学生ではなくて教員であることが多いです。 さて、先日とある中国人教師の授業に参加しました。これからが期待されているアラサー男性で、経験は4年くらい。今回の課題はマンツーマンの授業の品質向上というザックリとしたものです。 授業全体の印象は、とにかく厳しい。 学生が応えられないような質問を繰り返し、返答がないと詰めていくスタイルです。学生の表情はどんどん曇っていき、最後には用事があるので、30分で終了したいと言われて

日本語教師は誰にでも始められる仕事だからこそ、極めたいと思ったお話し

今日、孔さんのnote は、わたしが書きたかった内容そのものでした。 わたしは日本語教師です。そして日本語教師だと名乗ると、大抵「日本人なら誰でもできる仕事ですよね」と言われます。 わたしは、今まで「誰でもは無理でしょうね」と答えていましたが、孔さんは正しく次のようにまとめておられます。 孔さんは、例えば飲食業にて就職することは容易だけど、その職業に求められる資質を磨いたり、発揮するのは非常に難しいと説明されています。 日本語教師もまったく同じです。 日本語を母語、