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責任感と脇汗

これは、小学生の頃の夏休みのお話


小学生の夏休みは、毎朝のラジオ体操が日課だった。

真面目な学校だったから、サボったらめっちゃ悪いやつみたいな印象を抱かれた(と、小心者の私は個人的に怯えていた)。

ラジオ体操をするためには、係が必要である。

スタンプ係(うろ覚え)と、ラジオ係だ。

スタンプ係は、みんなのスタンプを押す係で、

ラジオ係は、毎朝自宅からラジオ体操の場所までラジオを持っていく係だ。

私は小学5年生の頃、そのラジオ係に任命された

(誰もする人がいなかったため、当時いい子ちゃんキャラだった私が自ら立候補したのだ。今考えるとめっちゃ嫌だったけどw)

ラジオ係になった私は、毎朝重いラジオを近所(と言っても徒歩10分)の神社までせっせか運んだ。

お気づきの人もいるかと思うが、ラジオ係が万が一遅刻でもしようもんなら、そこにいる全員がラジオ体操をすることが出来なくなる。

それくらい重大なポジション、それがラジオ係だ。

優等生でいい子ちゃんキャラの私は遅刻するまいと、少し力んでいたと思う。



でも、ある朝、ついに私はめでたく遅刻したのだwwwwwwww



もう、笑えんかった。

優等生の私が

いい子ちゃんの私が

まさか、寝坊して遅刻するなんて、、

しかもあのラジオ係.............オワッタ。。。



でも、そときの私は無我夢中で現場に向かった

なんせ学級委員長とかしてたくらいだからわりと責任感あるほうで、

遅刻なんてナンセンス以外の何でもないと思ってたから、

めちゃくちゃ脇汗かきながらラジオ片手に走った。

で、超絶気まづい感じで現場に到着した。


すると、なぜかラジオの音が聴こえた。

「お?」

手元には私が持ってきたラジオ

現場からもラジオの音

既にラジオ体操は始まっていたのだ。

どうやら近所のお宅からラジオを拝借したらしい。

それがわかった瞬間とってもホッとしたのを覚えてる。

みんなが無事にラジオ体操が出来たことにではなく、怒られなかったことにだ。

その日私は、ラジオ体操第2から取り組み、何事もなかったかのようにしれっとスタンプを押してもらって帰ってきた。




このように、小学生の夏休みはとても忙しい。




おわり


MAI♡



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