14話 星落ちてなおも、しびれる演出です
これはもう確実に、毎回どこかに源氏物語をオマージュしてますね。今回も見つけちゃいました!
[演出効果音]ホトトギス:まひろと道長ばったり!
オープニング前のアバン。まひろと道長がばったり出会ってしまう場面。後ろで鳴いているのはホトトギス。初夏を知らせる鳥。時期は初夏だったのね?
え?桜、散ってない?めちゃくちゃ
変だなあ?おかしいなあ?桜じゃ無いのかな?ホトトギスが鳴く頃に散る花で、大きな御所の中で育てるような庭木。なんだろう???と考えていましたところ、答えを源氏物語の中に見つけてしまいました!
当時はホトトギスもタチバナも昔を懐かしむものとして用いられたのだそうです。物語の中で源氏が読んだ歌がこれ。確かに、この後の道長の表情は「やっべえ、元カノにばったり合っちゃったよ」ではなく、どこか懐かしんでいる様子でした。
[雰囲気音]シジュウカラ、センダイムシクイ:娘が「ちちうえ」と言ったのに上の空の道長
ツピツピツピ、ショウチュウイッパイグイー
[雰囲気音]カラス:まひろ帰宅。いと、おこ
[雰囲気音]ヒヨドリ:兼家、息子三人の前で「出家いたす」
[演出効果音]ツミ:道兼「とっとしね!」兼家「以上である」
[雰囲気音]ドバト、メジロ:いと「食べなくても太ってしまう体ですので」
デーデーポポ、チーチュルリー
ほのぼのコンビの声と、いとの発言に共感。ボクも食べなくても簡単に太れます。笑
[雰囲気音]ツクツクボウシ:寧子「道綱道綱道綱道綱」
大河館の色紙にも「道綱道綱」って書いてあって笑いました!
[雰囲気音]コオロギ:月を眺める?月に睨まれる?兼家
キキョウ:兼家が倒れている橋の横
橋の横に生えているのはキキョウです。でも兼家の横に散ってる花びらはキキョウじゃない。結構大きな花びらだけど薄紫色で、そんな花あるかな?
あ、あの世からのプレゼント?この橋はあの世へかかる橋?
[雰囲気音]クマゼミ:道長、兼家を抱き涙
兼家が亡くなったのは7月29日ということですので、セミの鳴く季節ですね。
[雰囲気音]ヒグラシ:宣孝「筑前の国司になるぞ〜」
夕方ですね
[雰囲気音]セミ:道長、明子をお見舞い
NHKプラスの音声がちょうどかき消す音域みたいでノイズっぽく聞こえるのですが、セミなんだと思います。
[雰囲気音]カラス、アオゲラ:道長、ご帰宅。倫子「わたしもせいぜい気張らねば」
[雰囲気音]ツクツクボウシ:酔いどれ道兼に、繁子の「顔も見たくもございませぬ」
[雰囲気音]ツクツクボウシ:公任、斉信囲碁をしている
モズ:定子と一条天皇がすごろく中に、詮子登場
キリキリしているシーンはモズの出番
[雰囲気音]コオロギ:実資「異常中の異常」
[雰囲気音]コオロギ:伊周「鯛がおいしゅうございます」
[雰囲気音]メジロ:ききょうとまひろの再会
[演出効果音]ヒヨドリたち:ききょう「そんな道を見つけたいのです」
(このシーンのヒヨドリはあとで説明します)
[演出効果音]セグロセキレイ:宣孝さまのようなこと言わないで。いとが「まっ」とするあたり
(このシーンのセグロセキレイは次で説明します)
[雰囲気音]カラス:農民たつじ「文字なんか要らねえ。やめてくれ」
農民の息が白くてめちゃくちゃ違和感だったんです。さっきまで夏だったのに。でも、この開始36分頃からぐんぐん時が進んでいる演出のようです。
まず36分ごろ。ききょうの「下の下でございましょ」の後に聞こえる声。どんな鳥もあんな声しそうだけど、ヒヨドリかな?と思ったんです。複数羽いるので、ヒヨドリが冬の到来の前に群れで南下している時。
で、37分ごろ。まひろの家で文字教室の日。生徒がこない。その後ろで鳴いている鳥は、きっとセグロセキレイ。画面に映っている木も紅葉している。暦の七十二侯の「鶺鴒鳴(せきれいなく)」って意味じゃ無いでしょうか?9月中旬の意味だけど、まあ、秋って意味。
からの農民登場!38分。はい、息白い!初冬だ。
[演出効果音]ツミ:お兄ちゃん摂政からの命を受けた道長、柱にどん
[雰囲気音]スズムシ:まひろ「俺らあんたらお偉方の慰めものじゃねえ」を思い出してる。道長「俺は何ひとつ成してない」
今までコオロギだったのに、ここだけスズムシなので意味があるのかな?と調べたんですが、見つけられませんでした。
[雰囲気音]ヒヨドリ:道隆の独裁が始まった
こんなに野鳥を並べられてもわからんわって方へ
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まとめ
もう、ホトトギスにしびれちゃいました!初夏を象徴する鳥ということは知ってたんですが「懐かしむ」表現としても使われているんですね〜。このドラマきっかけに歴史や文学を学べて、どちらも苦手なボクには知見を広げてくれる素晴らしい教材です!
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