【日曜日のweb教室】今週の自然トレンドと、植物の汗を集める会
毎週日曜日更新のweb教室は2部構成です。前半は自然界のトレンド情報「ネイチャースナップ」と、後半は週替わりの自然に関する話題をお届けしています。今回は植物もかいているという「汗」に注目してみました。
ネイチャースナップ
今が旬の自然の姿をお届けするコーナーです。毎日忙しくてなかなか自然との触れ合えなかった〜という方は、ここで追いついてくださいね。今の自然界はこんな感じです。
キキョウも終盤
今日出会ったキキョウは、木陰にひっそりと咲いていました。すでに咲き終わっている株も目立つ中、一つだけ凛と立っている姿が印象的でした。周囲はセミの大合唱。何をしなくてもジワッと汗がにじんできます。
キキョウは秋の七草の一つ。と言っても、この日はまだ7月。カレンダー的にも、体感的にも秋には程遠い感じがします。
しかし、風船を思わせるすっきりした花びらの形と、薄紫色が「初夏」よりも「初秋」っぽさを醸し出しているのかもしれません。まだまだ暑さの盛りで、秋の気配は感じられないけれど、このキキョウの姿に、どこか秋の訪れを予感してしまいました。まだ見えぬ季節への思いを自然と引き寄せるような、不思議な力を持っている花なのかもしれません。
国立科学博物館の昆虫展に行ってきました
昆虫メガネをかけたおじさんとおねえさんのビジュアルがキャッチーすぎて、初めてポスターを見てから、ずっと楽しみにしていた「昆虫MANIAC」に行ってきました。
「へえ」「なるほど!」と連呼しながら写真を撮りまくりました。ボク自身、前職でビジターセンターの館内展示の制作を担当していたので「なるほど、こう書けばわかりやすい」とか「こう展示すれば、目を引くな」と、どちらかといえば同業視点で見ていたのですが。
ところが、ホウセキゾウムシのきらびやかな姿に、しばしうっとり。エメラルドグリーンとイエローグリーンの美しさに、視察目線が吹っ飛んでしまいました。着たい!この甲虫を着たい!という謎の欲求も目覚めてしまうほど。
もっと知りたい!と標本箱を上から右から左から覗き込む、怪しいおじさんに変身。もっと会場に人がいなければ紙と鉛筆を出してスケッチしたかったほど。
しかし、難点をあげるとしたら照明です。照明がガラスに当たって見えにくい!
と、同業視点がカムバック。さっきまで「着たい」とか言ってたくせに。とても充実で楽しい特別展です。ぜひ足をお運びください。
クサギの夏
葉を揉むと臭いから臭木と名付けられてしまった、不名誉な木、クサギ。でも、その臭さの感じ方には個人差があって、ボクには美味しそうな香りに感じます。どこかゴマやピーナッツっぽい香ばしさがあるんです。
そんなクサギ、この夏真っ盛りの時期に花を咲かせます。期待してしまいますよね?クサギの花の香りはどんな感じかって。
なんと花はトロピカルな芳香を漂わせていて、名前の「臭木」とはまったく違う、甘い匂いで楽しませてくれます。
ただ、この蒸し暑さの中で、葉のゴマ臭と花のトロピカルな香りが混ざると、さすがに「ずっとかいでいたい」とは思わないかもしれませんけどね…。
植物は汗をかくのか?
先日、茨城県古河市では県内初観測の気温40度を記録。そこはボクが住む街のお隣の市。確かにその日は暑かった。いや、痛かった!日に当たると皮膚が痛いのです。
にもかかわらず、植物たちは青々と平然としているように見えます。こんなに暑いのに、熱によるダメージはないの?いったい、どうなってるの?
〜それは、葉の気孔からの蒸散のおかげです〜
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