【GW特別編#04】スズメの特徴と描き分けポイント|自然ガイドが教える観察と表現
こんにちは。自然ガイドでクリエイターのくますけです。
ボクは毎日自然の絵を描いていて、よく観察することが良い絵につながると強く実感しています。これは、自然ガイドと一緒に絵を描きながら生き物の魅力を発見するシリーズです。
今日はスズメに注目をして、その特徴と描き分けのポイントを紹介していきます。
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スズメの特徴|ハガキサイズで、身近な、苦労もの!
どこにでもいるスズメ?
今日あなたはスズメを見ましたか?
きっと見たんじゃ無いでしょうか。そのくらい私たちの暮らしのそばにいる鳥ですが、森の中に行くとぱったり出会いません。鳥にも住む場所に好みがあって、スズメの場合は人のそばにいることを選んでいます。その方が天敵が来ないので安心なんですね。
どこにでもいるように思われがちですが、実は私たちのそばに限定されていることが多いです。それがスズメの興味深い特徴です。
スズメはハガキサイズの単三乾電池
スズメの体長は約15センチ。この長さはくちばしの先から尾羽の先までの長さのこと。これはハガキの長い辺とだいたい同じ長さです。
そして体重は24グラムで単三乾電池と同じくらい。
普段はなかなか手に取って観察する機会が少ないスズメですが、身近な物と比較することで、そのサイズや重さを具体的にイメージしやすくなります。実際にハガキや電池を手にしてみましょう、あなたはどんな印象を持ちましたか?
昔から身近な存在
スズメと日本人は縄文時代のころからのお付き合い。稲作文化の広がりと共に、スズメは日本の歴史と密接に関連してきました。古文書や芸術作品にもスズメの名前や姿が登場し、多くの文化的意味を持つようになりました。
例えば、伊達家の家紋に使われているスズメは、子孫繁栄の願いを象徴しています。また、日本語のことわざにもスズメは頻繁に登場し、「雀の涙」のように少なさを表す表現があります。
スズメは身近な存在であるがゆえに、感情の対象としても多様です。一部の農家からは、育てた作物を食べる害鳥と見なされることもありますが、稲に害を及ぼす虫を食べる益鳥としての側面も認識されています。最近だと心待ちにしてやっと咲いた桜の花をブチブチ食いちぎってしまったりと、トラブルメーカーな一面もあります。
スズメが目立つのは、人々との距離が近いからかもしれません。このように、スズメは日本文化において多面的な役割を担っているのです。
物件探しが大変
スズメは長いこと人間の家の屋根の隙間などに巣を作ってきました。しかし、最近では高気密住宅が増え、物件を作るには適さなくなってきています。
その結果、電線のカバーの中に巣を作ってみたり、電柱にあるゴミ箱みたいなの(変圧器と言います)の隙間に巣を作ったりと工夫をしながら巣にできる場所を探しています。
面白い例としては、ツバメの巣を乗っ取ってしまたりとか、スズメバチの巣をリフォームしたりとか、彼らなりの創意工夫で生活の場を確保しているのです。
おすすめ書籍
動画も用意しました
いつものように動画解説もつけました。観察を通じて理解したスズメの特徴を元に、絵を描く流れは、理解を深めながらも創造力を刺激する素晴らしい方法です。リアル教室でもこのような流れで進行します。雰囲気をすこし感じていただけるでしょうか?
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