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フィンランド長期滞在、始まりました。【住んでみた北欧#8】

1週間の北欧の旅を終えて4月27日にフィンランドに入ってはや5日。わからないこと、初めてのことだらけでぐったりしていたが、昨日あたりからようやくここの生活に慣れたので、旅の話はいったん中断して、このnoteの本題である長期滞在の話を書き始めようと思う。

当たりかはずれか。Airbnbで選んだ部屋

何がドキドキするって、これから長い時間を過ごす部屋に入るときである。エアビーの予約では場所、写真、評価、価格、オーナーの人柄などを総合して決めたわけだが、実際にはどうなのかはわからない。部屋の中もそうだが、ロケーションはどうなのか。不便なのか便利なのか。

旅行前に荷物を置きに行ったらこれがヘルシンキ中央部からとんでもなく遠い場所だった。電車からバスに乗り継いで、バスはかなり長い時間乗った。でもそのときは荷物を預けてすぐに出てしまったのでよく周りの状況はわからなかった。4月27日木曜の夕方、コペンハーゲンからヘルシンキに入り、すぐに部屋に向かった。

鍵の受け渡しはキーボックスが玄関の脇にあり、暗証番号を入れると鍵が出てくるのでそれを使って勝手に入るシステム。部屋を入った第一印象は、「きれい」「広い」「北欧っぽい!」だった。清潔ですっきりした室内は、ヒーティングがあるので常に適温に保たれて、トイレとシャワー室は別で、シャワー室はなんと床暖になっている。このあたりの住宅の仕組みはまた改めて書くとして、室内についてはほぼ100点満点、という感じだった。徒歩圏内に小さなスーパー、15分ほど歩くと大きなショッピングモールがありそこにもスーパーがある。買い物は心配していたよりは便利だ。

アパートのルームツアー

ルームツアー動画を作ってみたのでよかったら見てください。

寝室。ここに来てから眠りが深い。
家具の色使いがおしゃれ。
シャワー室。一段高くなっているのは床暖房。常に暖かい。
防寒ガラスつきのベランダ

北欧の住レベルの高さを実感

デンマークでは気分がいい、居心地がいいことを「ヒュッゲ」と言うそうだが、デンマーク流でいくとまさにここはヒュッゲな部屋だ。静かで、落ち着いていて、自然と溶け込んでいて、室内は適温になっていて、よく眠れる。これまでそんなにたくさん引っ越ししたわけではないけど、これまでの住環境の経験の中でもベストと言えると思う。

場所や価格から言っても、ここはおそらくこの国の一般庶民の暮らす部屋だ。それでこのレベルということだから、やはり北欧は「住」を大事にする国なんだなあと思う。

ロケーションの問題

問題はロケーションである。ヘルシンキ中心部から40分という距離はどうなのか。もっと近いほうがいいのではないか。まだキャンセルが効くので結構ここが気になっていたが、いろいろ調べると、中心街に近ければ近いほど当然ながら高くて狭くなって、あまり東京と変わらなくなる。フィンランドの中心部の移動は、ヘルシンキ市交通局の交通アプリ「HSL」がとても便利で、いろんな行き方を提示してくれる。電車も地下鉄もバスもたくさんあるので、どこに行くにも行き方はひとつではなく、時間によって最適ルートを示してくれる。「113」のバスは停留所が近いので便利だと大家さんに言われたので、それを使ったら、案外簡単だった。

ということで、今の自分にはここがベストだという結論に達し、変更せずに2ヶ月半ここにお世話になることにした。

快適ではあるけれど、物価の高さや言葉の問題(フィンランド語だけの表示が多い!)、そもそも自分の滞在目的を達することができるのか、などなど不安なこともたくさんある。でもまあ、先は長い。毎日一つづつ解消していくしかないなと楽観的に考えている。というか、そうするしかないのだ。

ちなみにこちらは5月に入ったというのに、気温は朝は1度だった。昼間でも10度ぐらい。北欧の春は、まだまだ先なのかもしれない。

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