見出し画像

子宮頸がんワクチンとHPV感染について

子宮頸がんは、女性がかかりやすい癌の一つです。近年では、20代女性の罹患率も増加傾向にあります。子宮頸がんの原因となるのは、**HPV(ヒトパピローマウイルス)**と呼ばれるウイルスです。HPVは、性交渉を通じて感染します。

HPVワクチンは、HPV感染を予防し、子宮頸がんの発症リスクを低減するワクチンです。日本では、2013年から小学6年生~高校1年生の女子を対象に定期接種が開始されました。2023年4月からは、従来の4価ワクチンから、より多くのHPV型を予防できる9価ワクチンに切り替えられました。

9価ワクチンは、以下の9種類のHPV型を予防します。

  • 16型、18型:子宮頸がんの原因となるHPV型の約70%を占める

  • 31型、33型、42型、45型、52型、58型:子宮頸がんや前癌状態の原因となる

  • 6型、11型:尖圭コンジローマの原因となる

15歳までに接種を完了すると、ワクチン効果が最も高くなります。15歳を超えて接種する場合も、効果は期待できます。

ワクチン接種は、以下の医療機関で受けることができます。

  • 市区町村が指定する医療機関

  • 任意接種を行っている医療機関

定期接種の対象年齢以外の方や、定期接種を逃してしまった方は、任意接種でワクチンを受けることができます。任意接種の費用は、全額自己負担となります。

男の子もHPV感染によって、陰茎癌や肛門癌などの病気にかかることがあります。一部の医療機関では、男の子向けのHPVワクチン接種も任意接種として可能です。

ワクチン接種は、子宮頸がんを予防するための有効な手段です。20代の女性は、ぜひ積極的にワクチン接種を検討しましょう。

ワクチン接種に関する不安や疑問は、医師に相談してください。

参考資料

その他

  • ワクチン接種に関する情報は、厚生労働省や日本産婦人科医会のホームページなどで確認できます。

  • 子宮頸がんに関する正しい知識を身につけることが大切です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?