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食のアイテムについて〜その3:三つ椀

前回までは普段使っている飯碗と汁椀についてご紹介してきました。今回は飯碗と汁椀を揃えて、一揃えの食器で食事をしたいと思う時に使う三つ椀をご紹介したいと思います。

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この三つ椀は私の好きな漆作家である赤木明登さんのものです。三つ椀は一汁一菜を頂くための道具として昔から伝わっている形だそうで、大きいものから順に、お味噌汁とご飯とちょっとした香の物か惣菜を入れる形で使われます。使い終われば重ねてしまうことができるので、収納の面でもとても優れています。

赤木さんのこの器の大きな特徴は、木地の外側に和紙を巻いて漆を塗っているところにあります。その結果、外側は少しザラッとした質感となっています。

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一方、内部は綺麗でスムーズな塗りとなっています。赤木さんが黒い漆器に求めているのは、「白艶(しろづや)」、すなわち白に近い黒で、艶がありながらマットな質感を持つ黒だそうです。赤木さんの器を見ていると、同じ漆でも角偉三郎さんの黒とはまた異なる、独特の趣きを持っていることに気付かされます。

次回からは、普段使いしているお皿をサイズ別に紹介したいと思います。

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