思考力問題が解けない理由(1)
以前「マンスリーテスト対策を行わない理由」という記事の中で、私自身の初期の失敗談を書きましたが、もう少し深掘りした内容を4回に分けて書いていきたいと思います。
受験指導を開始した初期の頃、私は次の指導方針で授業を行っていました。
・塾テスト(マンスリーテスト、組分けテストなど)対策を徹底する
・「テクニックを含む解法」を多用する
・「完成した解法」を解説する
一方、現在は次の指導方針で授業を行っています。
・塾テスト対策は行わない
・「テクニックを含む解法」を多用しない
・「完成した解法」を解説しない(生徒の解法プロセスの中で、解けない原因となっている箇所のみ指摘・修正する)
このように、初期の頃と現在では指導方針が正反対になっていますが、指導後の成果についても対照的な結果となっています。
初期の頃は、短期間で塾テストの偏差値が10~15上がるケースが多く、授業内容についても講師アンケート1位など、一定の評価をいただいていたのではないかと思います。
ただ、難関校入試では厳しい結果が続き、御三家以上の学校には(数年間で)一人も合格者を出すことができませんでした。
一方、現在の指導方針に変更してからは、塾テストの成績については現状維持になるケースが多く、授業内容についても(初期の頃のように)高い評価をいただくことは少なくなりました。
ただ、難関校入試での結果は大幅に改善し、開成合格者21名(合格率79%)をはじめ、御三家以上の学校に多くの合格者が出るようになりました。
難関校入試では、思考力問題を解けるかどうかがポイントになりますが、初期の指導法では思考力問題に対応できず、現在の指導法では対応できていることが、入試結果に反映されているのではないかと思います。
その理由等の考察を(2)以降の記事で書いていきたいと思います。
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内容紹介(目次)
https://note.com/kumano_takaya/n/n0fabcc15c344
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