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始めるは易し辞めるは難し。もし退職のしやすさをウリにする会社があったら?

退職代行サービスが人気というネット記事を読んだ。

「自分で電話1本かけるだけで済むことに、わざわざ2万円も払って代行してもらうなんて」という意見もあるようだけれど、その電話1本ですら避けたいという心理もよくわかる。

「タイミー」「シェアフル」などの単発バイトアプリが人気なのと同じ理由だと思う。

タイミーを眺めていると、条件のよさそうなバイトは1か月先まで既に応募でうまっている。同じ人が毎日同じバイト先に応募しているのだろうか。
1か月先の予定までいれるくらいなら、一般のバイト契約すればいいのでは?とも思うけれども、バイト当日にでもアプリ通しで簡単にやめられることを考えると、メリットは大きい。

「関係を断つ」という行為は、ものすごく神経を使う。
結婚より離婚の方が大変とはよく言われているし、起業は簡単だけれど会社を清算するのは難しいという話も聞いたこともある。
同じ仕事をしていても、期間が決まっている契約社員の方が、辞め時が決まっていない正社員よりもずっと気が楽だったりする。

断捨離、ミニマリストブームのおかげで、要らなくなった際の処分方法まで考えてから物を買う習慣がついたけれども、人間関係についてもいざという時に清算できるかどうかを事前に考えてから行動するようになった。

つながりたくない~と言ってしまうと、薄情なヤツと思われそうだけれど、関係を断つ時の相手の心情を慮るってしまうからこそ、つながるのが怖くなるんだよね。

そんな折、新R25チャンネルで、幻冬舎の箕輪厚介さんが自身のオンラインサロンを辞めたという話題を知った。

どんなオンラインサロンやサブスクサービスも、実は全然利用していないのに、辞めるとも言いづらくただ課金し続けている人も多いんじゃないだろうか。主催者の方から解散するよ!と言われて内心ホッとしている人もいると思う。

箕輪さんの場合は、新しいトークンコミュニティへの移行を準備中で、単純に辞めた!ということではないようですが、理由はともあれいったん解散することによって箕輪さんの株は間違いなく爆上がりしたはず。

これからは、退職代行や別れさせ屋のような直接的な「辞めサービス」以外にも、「辞めやすいサービス」も流行るのかもしれない。

シェアリングエコノミーもその流れか。
月払い制ではなく都度ごとのチケット制、オンラインサロンも期間限定、プロジェクト単位の正社員など、増えたらいいな。
利用者にとっては、辞めやすい方が始めやすいんだよね。

「正社員でもアプリ連絡で退職OK。会社からは一切コンタクトとりません」をウリにする会社があったら、求職者に人気が出そうな気がする。

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