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題 「願い」

己には真摯な「願い」他人には垂れ流される心底の澱

例えば神社仏閣は「願い」を込めて建立されたことになっている。しかし、多くの場合、願いの主は時の権力者だ。建設のために多くの人が動員され、多くの用材や資材が注ぎ込まれている。津波のような血と汗と涙の上に「願い」の象徴が鎮座している。それに我々は「スゴイねぇ」なんて言いながら、ささやかな願をかけるのだ。

願いとはそういうものだと思っている。要するに我々の欲望だ。ドロドロドロドとしているけれど、本人には全くそうは見えない不可思議なもの。それは「願い」という言葉だけのことではなく、「願う」人間の在りようの不可思議でもある。

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