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2024年

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記事一覧

山川方夫 著 日下三蔵 編 『箱の中のあなた ショートショート集成1』 ちくま文庫

たまに行くマッサージ店が入居している駅ビルにある書店で購入。ここはいつも何かしらミニ企画…

熊本熊
1時間前
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たまに短歌 いろはにほへと

あかさたないろはにほへとちりぬるを 一夜人世に出逢う必然 あかさたな いろはにほへと ち…

熊本熊
3日前
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たまに短歌 誰もいなくなる

思うこと口に出したら罪になる やがて哀しき浮世の暮らし おもうこと くちにだしたら つみ…

熊本熊
8日前
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夏目漱石 『こころ』 新潮文庫

『痴人の愛』とともに手元に残った一冊。 若いなぁ、というのが本書を読んでの感想。漱石は49…

熊本熊
2週間前
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たまに短歌 同窓かい?

「よ、しばらく」親しき会話交わしつつ しばらくかかる記憶発掘 よ、しばらく したしきかい…

熊本熊
2週間前
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たまに短歌 滋賀県長浜市・彦根市 2024年9月29日から10月2日 備忘録エンドロール

いつになく記し置きたいこと多く 駄文重ねる秋の夕暮れ いつになく しるしおきたい ことお…

熊本熊
2週間前
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たまに短歌 滋賀県彦根市 2024年10月2日 主流派の矜持

昔から暮らしのなかで城仰ぐ 背筋が伸びて遠くが見える むかしから くらしのなかで しろあおぐ せすじがのびて とおくがみえる 宿をチェックアウトし、長浜駅を午前9時5分に発車する普通列車に乗る。米原駅で加古川行きの列車に乗り換えて、午前9時28分に彦根駅に着く。そのまま彦根城へ向かって歩く。天守が間近に迫ったところに滋賀縣護國神社があったので、とりあえず参拝する。神社の裏手に佐和多聞櫓を再現した建物があり開国記念館として無料で公開されている。平日午前中の中途半端な時間とい

たまに短歌 滋賀県長浜市9 2024年9月30日 絵に描いたような安直

神仏出世大名天下人 賽銭だけであやかるつもり かみほとけ しゅっせだいみょう てんかびと …

熊本熊
2週間前
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たまに短歌 滋賀県長浜市8 2024年10月1日 観音の里

観音を守る人在る里に住む 人の居る里心ある里 かんのんを まもるひとある さとにすむ ひと…

熊本熊
2週間前
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たまに短歌 滋賀県長浜市7 2024年10月1日 かくれ里

誰が為に仏を守り神祀る 誰が為でなく我が為でなし たがために ほとけをまもり かみまつる …

熊本熊
3週間前
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たまに短歌 滋賀県長浜市6 2024年10月1日 スガへいってくる

入り江にて幾歳続く営みを 沖の白波ただ見つめおり いりえにて いくとせつづく いとなみを …

熊本熊
3週間前
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たまに短歌 滋賀県長浜市5 2024年9月30日 神の島

神の島往復船を予約する 端から縁は無いかの如く かみのしま おうふくふねを よやくする は…

熊本熊
3週間前
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たまに短歌 滋賀県長浜市4 2024年9月30日 弁財天の島

弁天の琵琶の音いずこ本宅を 探し求めて島々巡る べんてんの びわのねいずこ ほんたくを さ…

熊本熊
4週間前
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たまに短歌 滋賀県長浜市3 2024年9月29日 寺の守り

古寺の骨組み歪み床沈む 朽ちゆく広間床に鶯 ふるでらの ほねぐみゆがみ ゆかしずむ くちゆくひろま ゆかにうぐいす 滋賀県湖北地域から福井県にかけて観音像を祀る寺院が多く立地していると言われる。 滋賀県は琵琶湖という県域の約6分の1を占める大きな湖を県の中央に擁し、穏やかな気候の土地を想像しがちだが、湖北はけっこう雪が降る。道路に融雪装置が埋設されているし、少し山の方に入るとスキー場の看板が出ている。滋賀県のサイトを見ると、数年前に開催された「防災カフェ」というイベント