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レザークラフトワーク体験(凛花記者)

こんにちは! くまモン記者団の、凛花記者(南阿蘇村)です。

6月29日 土曜日、私のクラスで「親子レクレーション」が行われました。まずはドッジボール。親子そろってハッスルプレー続出でした。さてそのあとは、私が楽しみにしていた「レザークラフトワークショップ」の始まりです。クラスメイトのお母さん、長瀬絵美子さんが講師になって、レザー(牛革)でのキーホルダー作りを教えてくださいます。

はじめに、ワークショップで使う革について、とても大切なお話がありました。「人間のために牛乳やお肉を分けてもらったあと、残った骨や革も医療用に使われたり、衣料品・装飾品などの材料になります。今日使う牛革もそうです。牛のいのちを全部を残すことなくいただいて、革は革製品として生まれ変わります。大切に使えば長く残り続けます。お茶碗に残るご飯一粒一粒を大切にいただくのと同じことなんですよ。」長瀬さんのお話に、「私たち人間は動物や植物の命をいただいて生きている」ということにあらためて気付かされました。1頭の牛からとれた、とても大きな1枚の革を見せてもらい、そのありがたさを実感しました。そして、感謝しながら牛革を使って丁寧にキーホルダーを作りたいと思いました。

まず、準備していただいたレザーを編み込み、好みの模様やアルファベットの刻印をハンマーで打ちます。リング、カン、選んだチャームを付けて金具で止めたら完成です。長瀬さんがあらかじめ準備してくださっていたのと、レクレーションに参加していたお父さんお母さんたちのサポートで、初心者の私たちもどうにか作り上げることができました。

同じ材料・道具で作っても、一つひとつの革の雰囲気もそれぞれが選んだチャームや刻印も違うので、みんなの個性が光った作品がそろいました。さっそくランドセルに付けて登校しようと思います!お友達も付けてくるかな? 楽しみです。

「レザークラフトワークショップ」のあと、講師の長瀬絵美子さん(@yamabukicraft)へのインタビューで、新しい発見や学びがありました。

長瀬さんは、以前から革製品が大好きだったとのこと。そして、いつか自分で作れるようになりたいというのが、ずっと夢だったそうです。9年前、一番上のお子さんが小学生になった時、「いつまでも後回しにしないで、今始めよう!」と決心。レザークラフトの講習を受け、道具をそろえ、練習して、小物を作るようになりました。長瀬さんのお子さんたちは、今はとってもお元気ですが、小さいころは喘息発作が心配だったそうです。そんな中、レザークラフトは子どもたちのそばで、自宅にいながらできるお仕事であることも、一歩踏み出すきっかけになったそうです。

長瀬さんは主にレザー小物を製作されています。理由は、小さな革の切れ端からでも何かまた別の小物が作れたり、たとえ革にシミや色ムラがあっても捨てたり隠したりせずに「デザインの一部」として活かすなど、牛の命からいただいた革のロスをなるべく少なくできるからです。

長瀬さんのイチオシアイテムは猫グッズ。レザーでできた首輪は猫の体にもとても優しくフィットします。もし何かに首輪が引っかかっても猫の体重がかかると自然に外れる仕組みで、万が一の事故から猫の命が守れるようになっています。
そして、こうした猫グッズの販売で得られた収益は、保護猫の活動に寄付されているそうです。私はこのお話を聞いて、牛の命からできた革が、猫の命を守る製品になり、その利益がたくさんの猫の命を守る活動にあてられる、という「命や思いやりのつながり」にとても胸が温かくなりました。

「レザークラフトは、練習もずっとずっとし続けないと上手くなりません。それに道具や材料が高価だったり、また作業には力仕事もたくさんあります。完成間近で加工に失敗してしまい、やり直したりすることもあります。このように大変なこともありますが、そのぶん魅力もたくさんあります。革製品の触りごごちのよさ、長く使い続けていく中で出てくる風合い、それに丈夫で長持ちなレザーグッズは修理してまだまだ使い続けることができること。こうしてレザーグッズを買ってくださった方々とのつながりとご縁が長く続くのが嬉しいですね。自分がおばあちゃんになってもレザークラフトづくりやワークショップを続けて、革の魅力を伝え続けていけたらいいな、と思っています。」長瀬さんはそのように話してくださいました。

長瀬さんのレザークラフト商品は、南阿蘇村にあるお店や、長瀬さんが参加されるマルシェのブースで購入できるそうなので、次の機会にはお店に出かけて、並んでいるレザークラフト作品を見たり、作品を手にするお客さんたちの表情にも注目してみたいと思います。そしてこれからは、自分が「ほしいな、買いたいな」と思った物が、何からどのようにして作られていて、どのくらい使えるのか、使い終わったらどうなるのか、そういう点を考えながら商品を選んでいきたいと思いました。

以上、凛花記者でした!

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