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暗闇の奥で輝く「ウォーターパール」(彰紘記者)

くまモン記者団の、彰紘記者(熊本市)です!

阿蘇郡高森町に、高森湧水トンネル公園があります。ここはもともと「高森トンネル」として鉄道を通す計画だったところです。1973年(昭和48年)に工事の認可が下り、全長6,480mの予定で掘削が始められました。ところがその2年後の1975年(昭和50年)、入口からおよそ2km掘り進めたところで、毎分36tという大量の水が流れ込みました。これによって工事は中断、またこの時高森町の湧水8か所が枯れ、周辺の水道が断水する騒ぎになったのです。

6月16日、僕はその高森湧水トンネル公園を取材するため、現地を訪れました。
トンネルの入口前から水がどんどん流れ出ています。奥へ進むに連れて水の音がだんだん大きくなっていくので、ドキドキです! トンネルの中はひんやりしていて、資料によれは年間を通して気温17度、水温13度とのこと。もし自宅や学校がこんな感じで一年中同じ気温だったら、これからの夏も過ごしやすいだろうなあ...と想像してみました。

さて、一番奥に到着した時、僕はすごく驚きました。滝のように流れ出る水! 岩と岩の間から水が勢いよくあふれています。その脇には水神様が祀られていました。

もうひとつの見どころが、ウォーターパールです。一筋の流水に音波を当てて連続した球体にします。そこへストロボライトを当てることで、球体の水が止まっているかのように、さらにゆっくり落ちたり、逆にのぼったりするように見えるのです。水がまるで光り輝く真珠の首飾りのように見える、不思議な「水と光のイリュージョン」を楽しめます。七夕の頃には七夕飾りも飾られて、より幻想的な空間になるそうです。

思いがけないトンネル内の大量出水。そのこと自体は大変なアクシデントでしたが、それによってこんなに不思議な空間が生まれました。人の力を超えた水のパワー、人の心をとらえる水の魅力、さまざまな側面を知ることができました。

みなさんも機会がありましたらぜひ行ってみてください!

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