皮脂は排除すべき？

【皮脂は守りガミ】

   シャンプー～頭を洗うこと～について、前回の続き。
   新宿や隅田川にはホームレスさんたちが多い。明らかに風呂には入ってないし、当然髪も洗ってないと思われる方々がいらっしゃる。その方たちを見て思う。あれ、髪、意外とあるじゃない？むしろ、私より毛量多そう。
   さて、シャンプーのCMでは、CG画像で髪の毛の根元に皮脂汚れがつまっている状態からシャンプー剤で、一気に洗い流される様子が分かりやすく表現されている。いかにもそうしないとダメですよ、細くなりますよ、抜けますよ、頭皮環境を清潔にしましょう、と言わんばかり。
   さあ、そこでホームレスさんたちですよ。あの方たち、シャンプーなんてほとんどしてないよね？でも、案外剥げてない。洗ってないからさぞかし皮脂がたっぷり、毛穴周りにもたくさん着いていることだろうと思われるのに。
   それに、髷を結っていた時代も髪を洗うのなんてたまーにしかないわけで。それでもフサフサ。
   私はね、シャンプーは必要最低限でよいと思う。洗いすぎはかえって頭皮を乾燥させ、炎症を起こしかねないし、反作用的に皮脂が多くなり、逆にベトベトしてしまう。頭皮が赤くなってテラテラしている人がそう。それ、炎症です。
   美容業界ではこれは常識なので、今さら私ごときが力説せずともよいのだけど、シャンプーの話をするとなると、これはどうしてもお伝えしたい事実なのでしょうがない。
   皮脂は大事にしましょう。天然の保湿保護剤なのだから。