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生まれ変わったら「石田ゆり子」になるという話

私には夢がある。

生まれ変わったら「石田ゆり子」になる。
というか、「逃げ恥」のゆりちゃんになろうと思う。
特別編再放送中の「逃げるは恥だが役に立つ」で、主人公「みくり」のおば、「ゆりちゃん」は、独身で、化粧品メーカーの部長代理。

都会のおしゃれなビルで、おしゃれなファッションで、かっこいい仕事をしているように描かれているゆりちゃん。でも、たぶん、はたらくおばさん、おばさん予備軍、おばさんには永遠にならないと誓っている、働く女性の多くは、その外側ではなくて、ゆりちゃんを通じて描かれる、働き続けることへの迷いとか、「バリキャリ」と祭り上げられて、過剰に期待されることへの戸惑いとか、敬遠されることへの諦めとか・・・そういうものに共感するのではないでしょうか。

案外遠くへいけるものよ

逃げ恥のファンは多いし、いろいろなところで、さまざま、心に響くセリフなどなど、分析されていると思いますが、私が生まれ変わったらゆりちゃんになって、いいたいセリフはただ一つ。これです。

車を運転しない、風見くんを愛車にのっけて、
「最近の若い子は運転しないのよね」などといいつつ(うろ覚え)最後にサラッというのが、このセリフ。

「でもね、案外遠くまで行けるものよ」

運転は不要と切り捨てないで、やってみたら、思いのほか遠くへ行くことができる。自由を手に入れられる、ということなのかな・・。

おばサは、運転のセンスがあまりにもなさ過ぎて、免許返納はしていないものの、もう30年近く運転を封印している。

新入社員のとき、社長の「カムリ」というまあまあ大きい車を2度ぶつけ、2度脱輪させ、1度パンクさせ、最後の一度は、縁石に乗り上げてドアに擦り傷を入れたことが言えなくて、「当て逃げされた」とウソの報告をしたことが・・・

自分の車「ダイハツミラ」も、2度脱輪・・、1度接触事故。

原付バイクでは、車に接触転倒して救急車に乗り、地方新聞の夕刊「本日の救急車出動事例」に氏名付きで掲載されたという晴れがましさ。

ゆりちゃんとは違う意味で、案外遠くに旅立ちそうになりましたが・・

長らく仕事をしていて、つくづく思う。

サクサク運転し、重たいものも、よっこらしょと持ち上げ、大きな荷物を要領よく梱包し、道を間違えずに客先に行ける能力・・

これがどれほど貴重なものかと。
世間でいう女子力なんていうもの?愛嬌とか、感じの良さとかも大事だけど、一人でなんでもサクッとできる能力は本当大事。

私が出世できなかった一因は、運転がど下手くそで、地図が読めず(地図をつくるような仕事をしているけど)、何をやっても不器用だったこともあるでしょう。たぶん。

あ、でも、これからは多様性の時代。

だいたいのものはAIとかが肩代わりしてくれるだろうし、筋力がなくても、腕力がなくても、車が運転できなくとも、その人がその人として、活躍できる社会になっていくのかな。とくに、これからのニューノーマルの時代では。

でも、昭和世代の私は、もしもう一度、社会人をやり直すなら、ゆりちゃんのようにスイスイと車を運転して、遠くへ行きたいと思うのです。





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