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南佳孝さんを、大手町三井ホールで。

大手町三井ホールで、「南佳孝 松本隆を歌う」を。

南佳孝さんが松本隆さんと作った楽曲は80曲。そこから24曲を、住友紀人さん(Sax.、Keyboards.)、松本圭司さん(Pf.)と南佳孝(Vo.、Gt.)さんで、南佳孝さんが時々お喋りを挟みながら淡々と歌を披露していくという、おとなのライブだった。わたしは客席からじっとステージを見つめ、詞をかみしめるように聴いていた。

途中に松本隆さんがゲストで登場し、南佳孝さんとのお喋り。50年前にはっぴいえんどを解散した頃に紹介されて知り合った頃のエピソード。「人生はバランスとリズム」という松本隆さんの名言は残しておきたい。
この日のライブでは、「映像や雰囲気が浮かんだことを松本隆さんに伝えると、素晴らしい言葉にしてくれる」と、南さんが何度も何度も口にしていたのが心に残った。南佳孝さん曰く、松本隆さんは「誇り高き男」と。

今回、大手町三井ホールのロビーには「NIGHT AND DAY  水曜日の美術室 南佳孝作品展」として、南佳孝さんが描いた絵画作品が何作か展示されていた。簡単なアンケートや感想を書くと、ライブのMCで読まれる可能性がある、というもの。

このライブに誘ってくれた友人が、「夏服を着た女たち」の絵画作品について書いた文章が、ライブ中のそのコーナーで最初に読まれた。ほう、絵画にも詳しい人が観に来ているんだなぁ…と思いながら聴いていたら、文章を書いたのは隣にいた彼女。正直驚いた。
其のコーナーのMCの初っ端だったので会場も暗く、ステージ上の南佳孝さんからは気づいていただけなかったようだが、彼女は非常に喜んでいたので記録しておく。

わたしが南佳孝さんの歌に出会ったのは1978年、中1のとき。「日付変更線」をラジオで聴いたのが最初だったと記憶している。50年前に音楽の制作で出会った、東京生まれの二人の同学年の男性が、素敵な世界観の歌をたくさん作ってくれたこと、そして出会えたこと、ふたりの友情が続いていること。いろいろなことに感謝している。少女のころから年齢は大人になったいまでも、彼の歌は、憧れだ。


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