見出し画像

DATA Saberへの道 〜最近嬉しかったことと「導く力」について考えたこと〜

DATA Saberを目指す奮闘記。

今日はテクニック的なところではないのですが、
私自身の経験で嬉しかったことをお話しさせてください。

DATA Saberの条件には「技術力」と並び、次の力が挙げられています。

データドリブン文化を伝え、人々を導く力

データを理解することでビジネスを変革できると確信し、それを会社内や社会に広める活動を行う。

https://datasaber.world/

自分のスキルを高めるだけでなく、
それを正しく伝えて、会社や社会を変えていく。

とても大事な力だと思います。

ただ正直に白状しますと…
挑戦当初、私個人の関心はやっぱり「技術力」の方が上でした。

もちろん、すごい人にはなりたい。
でも、すごい人だと思われたい、とは少し違う。

私が戦っているのは、常に自分自身のような気がしていて、
積極的に周りに影響を与えたいかと言われると、
マインドが違うような感覚がありました。


ところで最近、思い切ってやってみたことがあります。

  • DATA Saberの活動を会社でも公言したこと

  • しばらく動いていなかった社内コミュニティのチャットで発信始めたこと

私は単身、このDATA Saberというコミュニティに飛び込んだおかげで、
のびのびといろんなことに挑戦させてもらっていて、
それはそれでよかったなーと思う反面、
やっぱり少し寂しい気持ちもありました。

社内でも今週のWOWがどうのこうのと言い合える相手がいたらな…
力作のVizを見せ合える人がいたらな…
とか…
(まあ、個人的に見せてたりはしたのですが…w)

やっぱり、
私の活動の話自体は面白く聞いてくれても、
いざ自分が、となると1歩引かれてしまう、そんな空気がずっと続いていて…
当然ですよね。私もそうでしたし。
でも、同じ会社内の師弟や同期で、切磋琢磨されている方々を見ていて、
ちょっとだけ羨ましさを感じていたのも事実です。

そんな時、コミュニティの活動を会社に認めてもらうには、
「とにかく発信すること」という話を聞きました。

Tableauコミュニティ界のTOPとも言える方々が、
社外活動の地位向上について、真剣に向き合って下さっている。

じゃあ私はどうするのか?
考えた末、私は少し覚悟を決めて、
自分の目の前の社内コミュニティというものに向き合ってみることにしました。


そして最初の「思い切ったこと」に戻ります。

まず、DATA Saberの活動をおおっぴらにしました。
自分のPublicも半ば公開しました。

これは私にとってはとても勇気のいることでした。
元々あまり自分のことを積極的に話すタイプではないですし、
「頑張っている」のをアピールしている、と捉えられるのも嫌でした。
ネガティブな反応や影響も多少は覚悟していました。

でも、最近社外のコミュニティの方ともよくお話しするようになって、
それぞれが持っていらっしゃる多様なバックグラウンドが面白くって。
興味というのは、自分のことを伝えることから始まるんだなと思いました。
だから、隠さないことにしました。

そして弊社内には、Tableauを使っているユーザーを集めた社内チャットがありました。
ただ、そちら2年程全く動いておらず…

そこに思い切って、最近コミュニティ活動で作ったVizの話題を投稿してみました。

正直、その氷のような空気を破れるとは思っていなかったし、
もう誰もみてないやろ、くらいの気持ちで宙に向かってボールを投げました。

でも意外と、そのボールは返ってきました。

思っていたよりもたくさんの反応をいただいて、
さらに、その中のお一人は個別にメッセージをくださりました。

その方は独学でTableauを学び、
ご自身の部署で単身、活用までこぎつけている、すごい先輩でした。

Vizの話、感銘を受けたテクニックや人の話、いろいろなことをお話して、
それだけでもとても楽しかったですし、同じ温度感でTableauの話をできる社内の同志と出会えた嬉しさがありました。

そして、
それとは別に、1つ思いがけない言葉をいただきました。


「実は、
 Tableauを始めるきっかけになった1つがくまこさんの存在でした」と。

私はかつて、Tableauのたの字もなかった部署で、
孤軍奮闘していた時期がありました。

その方はちょうどその時、人事経由で私の話を聞き、
似たような状況にそれなら自分も、とTableauを勉強し始めたといいます。

その時からすでに「DATA Saber」の道が始まっていたんですね、
と仰ってくださいました。

その話を聞いた時、私の心には2つの驚きがありました。

1つ目は、
「私のその時代が、誰かに影響を与えていた」という事実。

孤軍奮闘していた、と言えば聞こえがいいかもしれませんが、
私にとってそれは挫折の記憶でもありました。

Tableauに一目惚れ、これを使うことによる可能性を確信し、
導入のために動いたところまではよかったです。

でも、Tableauのたの字もなかったその部署で、
Tableauを活用することのメリットを資料にまとめてプレゼンしてみても、
学びたての知識で作ったダッシュボードを事ある毎に滑り込ませてアピールしてみても、「すごいね〜」の心も身もない感想ばかり。

否定はしない、でも、決して当事者にはならない。

限界を感じた私は結局、
自分の方がTableauを使えるところへ移動する、という手段を選んでしまいました。

だから、「文化を変える」という意味では、失敗だったと思っています。

でも、今回後付けでその話を頂いて、
目の前の事実は変わっていなくても、あの時の努力がどこかに波及していたことを知り、
不思議な思いとともに、少しだけ救われたような気持ちになりました。

2つ目は、
「この話を頂いた時、自分が結構嬉しかったこと」です。

冒頭に書き連ねていた通り、
私の動く動機は、自分に認めてもらうため、だけだと思っていました。

でも、こうして思いもかけない影響を聞いて、
やっぱり、自分のやってきたことが何かに繋がるというのは、嬉しいものなのだとしみじみ思ったのも事実です。


私は人の手を引っ張って、ガンガン鼓舞して、
一緒に頑張っていこう!というリーダーシップを持ったタイプではありません。

でも、この出会いと、この話を聞いて嬉しかった自分の感情を鑑みて、
「導く力」というのにもいろんなタイプがあるのかなと思いました。

私は常に学び、成長したいと思っています。
自省心とそこから派生する向上心だけは、自信があります。

自ら率先して研鑽すること。
今はまだまだレベルは低いですが、その積み重ねの先に、
偉大な先輩方の背中があったらいいなと思います。

その過程で、同じ志の仲間を得て、
どこかの誰かの未来が少しだけ良い方向に変わること。

ともに並走する力であること。

そんな「導く力」に私はなりたいです。


私はデータは武器であり、手段だと思っています。

私はずっと、自分のために動いてきました。
正直、なにかを変えたいというよりは、
自分のやりたいことを実現するために、奮闘してきたと思っています。

でも、自分のやりたいことをやるためには、
やはり変える事は必要だと思うし、あの時できなかった力を身につけたい、と思っていることも事実です。

今回の出来事はその初心を思い起こさせる契機ともなりました。

DATA Saberの道のりの中で、
多くの恵まれた出会いがあり、自分自身の変化があり、
その都度たくさんのことを考えています。

残り、約半分。

終えた先に、どんな結論を出せるのか。
渦に飲まれながら、まだまだ頑張ります。

今回もとりとめのない長文を読んでいただき、ありがとうございました🙇‍♂️

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?