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1/9~乳がん患者のつぶやき:入院編~

1日目

今日は午後から人生初の入院。
明日、私は乳がんの部分切除をする。
寝耳に水すぎて、未だに信じられない気もしてる。
今、自分の置かれている環境がホンモノか疑わしくなるくらい。
看護師さんが部屋の皆に声をかけて消灯して行った。

闘病生活だなんて大げさな言葉は使いたくない。
でも、私の経験が誰かの役に立つかもしれない。
そんな考えでnoteに書いていこうと思います。


2日目

午後から手術。
今日は絶食だから暇といえば暇。
タイミング悪くお風呂も入れなかった。
外は嵐。雷と土砂降り。

11時から点滴。
その点滴のための導入の注射が痛いのなんの。
私の血管は潜りやすく看護師泣かせだと自覚してるけど、
後にも先にもいちばん痛かったと断言できそう。
そのせいか動かすのも痛い。胸の傷はこんなものじゃないだろうなぁ…

12時半、
術後に巻くバストバンドの測定があり着圧段階ソックスを履いた。
エコノミークラス症候群を防ぐための措置らしい。
そろそろベッドの上も片付けなくちゃ…

13時すぎ
母が到着。25分頃、点滴を引きながら手術室へ歩いて向かう。
そこから手術台までほぼノンストップ。
針生検を受けたところとほぼ同じ環境なので、そこまでの緊張はない。
手術台ほっそ!(巾400㎜くらい)と思いながら上がり、病棟衣の上を脱ぎ、
何かかけられたなぁ、と思ったらそこで記憶が途絶えた。

目覚めたのは手術室を出る直前。
覚醒直後から意識はかなりはっきりしていて、母の手を掴もうとした。
とにかく喉が痛かった。そしてトイレに行きたかった。
記憶では16時半と言われたと思う。麻酔含めTOTAL3時間。予定通り。

みな一様に「傷は痛くないか」と聞いてきたけど、
痛いのが普通だと思っていたし、バストバンドでがっちり締められていて、
違和感はあってもさほど痛みは感じなかった。
居ても仕方がないと母が帰った後、ようやく動くことが許されて、
看護師付き添いの元、トイレに行けた。
立ち眩みは多少あったものの、歩く方は問題なく、帰りはひとり。

びっくりしたのは尿が青かったこと。
まだ麻酔効いてる?と思ったけど、この状態は翌日の夜まで続いた。
気持ち悪かったので調べてみたら、センチネルリンパ節生検の試薬の影響のようです。

そして術創部より何より喉が痛かった。
挿管で傷ついたか汚染されたか、咳と痰が出る。
のど飴を持ってくれば良かったと後悔。

晩ご飯の許可が出て、19時半より食事。
まだ少し麻酔の影響かぼーっとしがち。
noteも書く気になれず、SNSで誰かと会話する気にもなれず、
横になっているうちに消灯されてしまった。
1時間ほど抗ってみたものの、諦めて22時頃就寝。


3日目

想像してたよりもずっと元気。
ただ何となくぼうっとしている、かな?
がん以外どこも悪くないのでご飯もフルで出される。
塩分制限もないから、病院食にしては美味しい!
看護師さんが入浴の予約を取ってくれたので、
10時半からお風呂入れる~ヽ(゚▽゚*)乂(*゚▽゚)ノ バンザーイ♪
手術の次の日にもうお風呂入っていいなんて、
日本の医療って進んでるんだなぁと実感。

脱衣場で自分の傷をよくよく見てみる。
ハニカム構造のクッション材のようなもので保護されて
(創部ドレッシング材と言うそうです)
防水テープが貼ってある。
切ったので当然右胸は腫れてるし、動きづらい。
利き手側を手術したので、手が思うように使えない。
四苦八苦しながらも何とか一人で入浴できた!
これなら家に帰ってからも大丈夫でしょう。

午後になって、会社の先輩がお見舞いに来てくれた。
たった4日間の入院だったのに…嬉しい( p_q)エ-ン
御見舞までもらっちゃって…どうしましょう…

先輩が帰った後、なんだか冷たいものが食べたくて、
院内コンビニで買ってきたゼリーを談話室で食べる。
冷たくてみずみずしくて美味しい。
喉が痛かったからなおさらかな。
そこへ看護師さんが口腔外科から呼ばれたと探しに来てくれた。
時間教えてくれてたら、ゼリーは後にしたのに…
口腔外科の術後チェックは問題なし。

今日のイベントがすべて終わってみたら、何だかゾクゾクする。
こりゃ熱出たかな?と思ってとりあえず寝てみる。
午後からの検温で38.3℃。血圧は低いけど脈拍が早い。
恐らく術後の免疫抵抗なんだろうけど、決まりでPCR検査を受けることに。
部屋に戻ってから晩御飯まで昏々と寝ました。
冷たいもの食べたかったのも、熱あったからか~

晩御飯の時もまだちょっと熱っぽかった。
ぼうっとしつつもスマホで野球を観る手段を覚えた。
消灯は9時だけど熱戦の終了はそのあと。
暗い中こっそり視聴していました。
熱が下がらないと明日帰れないんだよなぁ…
勝利にひと安心して、熱が下がることを祈りつつ眠りにつきました。

4日目

退院の朝。熱は無事下がったヽ(゚▽゚*)乂(*゚▽゚)ノ バンザーイ♪
看護師さんは明らかにもう退院モード。
大して物は持ち込まなかったけど、持ち物を片付け始める。
退院に必要な書類が次々やってきてサインの連続。
この4日間、人生で一番自分の名前書いたかも。

午前中の病院はなかなか混んでいて、
支払いを済ませるまでにやや時間がかかった。
全てを終えてようやく、迎えに来た母と院内カフェでTEATIME。
11時半頃、自分の運転で病院を後にしました。

午後を実家で過ごした後、夜は自宅へ戻る。
翌日から職場復帰!


入院まとめ

人生初めての入院だったこともあり、事前にさんざん
調べて色々用意したけど、自分には必要ないものもありました。
便利だったもの、要らなかったもの書き出します。

持って行ったもの
・書くもの(ペン)、TV用イヤホン、Bluetoothイヤホン、スマホ充電器、
 フック(取付場所に合わせて太さを変えられるもの)、ティッシュ、
 ウエットティッシュ(アルコール使用)、手提げビニール1包、
 スマホスタンド兼リール、マンガ、限度額適用認定証、靴下、
 カーディガン、コップ、カトラリー、電動歯ブラシ、ヘアバンド、
 替えのマスク、

要らなかったもの
・手提げビニールの束とフック
術後手が使えなくなるから、何かとあると便利と聞いてたけど、
私の場合、術創が体の中心に近いほうだったので、
動かしづらさはあってもかなり自由に手が使えました。
なのでほぼほぼ未使用。
患部がどこになるのか、切除部の大きさによっても変わると思います。
・マンガ
Wi-Fiがばっちり利いた病院だったので、スマホに頼り切り。
マンガを読むことは殆どありませんでした。
病院によっては通信環境が整っていないことも有ると思うので、
こちらも千差万別と思われます。
・羽織るものと靴下
季節と院内設備が大いに関係すると思いますが、
持って行っただけで全く着ることはありませんでした。

便利だったもの
・限度額適用認定証
私は保険証も病院のカードも家に忘れてしまい、これだけ持って行きましたがどうにかなりました。
高額な医療費の支払が予定される場合、
事前に「健康保険限度額適用認定証」を医療機関の窓口に提示することで、医療費の支払が自己負担限度額までとなります。
後から給付を受けることもできますが、時間がかかるし1回は大きいお金を用意しなければならなくなるので、
前もって入院や手術がわかっている場合は、あったら便利です。
・ウェットティッシュ(アルコール系)
病院なのでそこら中に消毒用のアルコールはありますが、
手を拭いたりするのにいちいちベッドから出ずに済みました。
・イヤホン(Bluetooth)
消灯時間が9時、と一般社会人には早すぎたために、
ベッドの中でスマホで動画やTVを見るのに役立ちました。


色々なブログやSNSや、サイトをチェックして持ち物も厳選したつもりでしたが、結果としてはこんな感じ。




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