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飛べハチドリ

以下の文章には私の主観が多分に含まれます。正確な情報は東京大学航空宇宙工学科CanSatのホームページを参照してください


はじめに

お久しぶりです。久島明洋です。皆さんいかがお過ごしでしょうか
コロナから早3年。街でばったり会う友人は皆、多忙ながらも充実した日々を送っているようで、いつも楽しく話を聞かせてもらっています。ありがとう。(私って分かったら絶対に声をかけてください。忘れているわけがないし、もっと色んな人の話を聞きたいです)。以下自語りですがどうか少々お付き合いください。

CanSatについて


学科が正式に決まった今年4月、航空宇宙工学科の研修活動CanSatに応募しました。CanSatとは空中で展開した機械を自動でいかに目標に正確に誘導できるかを競う航空宇宙教育のロボコンのような競技です。私達はフライバックというドローンなどで空中からゴールを目指す種目を選択しました。チーム名はHummingBird(日本語でハチドリ)です
フライバックの肝は空中からの飛行開始と誘導です。ドローンも大分世の中に浸透しましたが、ニュースなどでは平らな地面から飛び立っている事を考えると、飛行開始の難しさを理解してもらえると思います。誘導もGPSの精度などの問題で、未だに目標ピッタリ0mをフライバックで達成したチームはありません。
開発は困難を極めました。終電は勿論、泊まり込みも日常茶飯事でした。コロナも大敵で、前日まで共に作業や食事をしていた友人がいきなり倒れることが2度ありました。当然現場もドタバタで、ポケットに入れたスマホのレンズは私のお尻の身代わりにハンダで溶けてなくなりました。そのような重大なアクシデントは最終的に両手両足で数えきれないほどになりました
開発を終えて、結果は2回とも失敗の残念なものになりましたが、共に死線をくぐり抜けた仲間には感謝しかありません。
この経験を通じて私は自分のキャリアを見直すことができました。周りにいる仲間たちは皆、意欲も技術もセンスも溢れていて、気づけば私には橋の上から指示通りドローンを投げるという単純作業しか残っていませんでした。天才とは努力の人であるという言葉もありますが、歩みを止めない彼らが真の東大王なのだと確信しました。

終わりに


ここまで読んでくださりありがとうございました。私はこれからものづくりに携わっていいのか未だに悩んでいるところです
CanSatプロジェクトは後輩たちの手によってこれからも続いていくと思います。僕たちの予算の回収もまだまだです。もし、少しでも興味をもってくださったら前述の公式サイトをご覧ください。寄付のお願いなどもありますが、見てくれるだけで嬉しいです。

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