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NO車からの納車

黒葛野 潤

今日は一台の
車の納車がありました

私の経営する会社は
運送業もありますので
納車自体は珍しくないのですが

今日、納車された車は
形式上は法人リースなのですが
私がいわゆる
普段乗る車です。

実は私は
普段乗る自分用の
車を数年間持っておらず

仕事の配送で使う
バンやトラックに
乗っていました

住まいは三重県の田舎で
最寄りの公共交通機関は
ローカル過ぎて話題に
なる様な鉄道があるだけで
車は必須な土地柄です

まぁ
乗る車があるだけで
マシなのですが

誰かと遊びに行くとか
ゴルフ場に行くだとか

たまにあるそんな機会は
誤魔化しながら
生きていました笑

ではなぜ
車が無かったか
なのですが

3年ほど前に
無一文になり
税金も払えず
差押えや破産寸前に
陥っていたからです。

そんな事態になった
1番大きな理由は
社員の横領でした

かなりの高額で
弊社の管理体制のお叱りも
受けるでしょうが

横領をしたのは
社員唯一の身内親族
でしたので
私も信用をしきっていました

横領の前後の詳細話は
いずれまた描かさせて
頂きますが

その時に
個人で所有していた
自家用車から
大型バイク
ゲームから漫画に服までと
売れそうな物は
何でも売ってお金に
替えていたという訳です

自分はいいのですが
うちの当時全従業員70名近くが
仕事を失ってしまう

それだけは先ず避けるため
破産や差押えは
何とかそのお金で
免れる事が出来ました

しかしながら
自身の700万円ほど
あった個人の貯金は
もちろん底を尽き

経営も破産を免れたとはいえ
自転車操業の月々

これをやるのは
何ともならなくなった
1番最後

そう心に決めていた
お給料のダウンを
15年間の経営で初めて
一人一人にお願いをして
実行をさせて頂きました。

各方面から色々な言葉を頂き
というより
浴びせられて

情けない気持ちと
屈辱と悔しさの
経験したことの無い感情が
常に交差しまくる日々でした

そんな中でも
一方では冷静に
経営の断捨離を心掛け

事業や店舗数の規模も
一旦縮小をして

少しでも正常な経営状態に
戻すことを最優先としました

あれから3年

その時に積み上げた
債務超過も解消し

事業の規模も
あの頃より遥かに広がり

雨降って地固まる
では無いですが

あの危機を乗り切った
社員さん同士や私とも
いい意味で距離が近くなり
凄く仲良くなりました

2度とあの頃には
戻らない

私をはじめとして
社員さんも仕事の
徹底ぶりや危機管理など
今一度見直して
目の前のお仕事に皆で
取り組む毎日です

今日
久々に味わった
新車のあの匂い

私が感じたことは

支えを頂いた方々への感謝と
経営者として
社会にいる事の実感

納車が終わり
会社の事務所に寄ると

これからどうやって
業績を伸ばしていくのか
新人社員への待遇を
少しあげて欲しい

などといった内容の話を
管理者が私に持ってきました

そういえば

いつしか誰もが
あの頃の話を
あまりしなくなった

未来の話ばかりをしている

そんな事にも
気付かされた
新車の匂いでした








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黒葛野 潤
1978年生まれ  小売業・運送業などを運営する法人代表。 現在18年目に突入。 自身の沢山の愛すべき人生経験を 世界の何処かに派生、昇華出来ればと考えています。 趣味は野球、格闘技、競馬、レトロゲーム実況プレイを 観ること。