マガジンのカバー画像

関西の冬の野鳥

22
私が、観察したことがある関西で冬に見られる野鳥に関する記事です。
運営しているクリエイター

2024年1月の記事一覧

赤色の冬鳥 マシコ3種

赤色の冬鳥 マシコ3種

 マシコは、アトリ科の中で、マシコの名前が後ろにつく属の総称です。マシコを漢字で書くと「猿子」。ニホンザルの顔のように赤い色をした野鳥なので、マシコと呼ばれます。
 関西で観察できるマシコは、ベニマシコ、ハギマシコ、オオマシコの3種です。

 3種の中で、ベニマシコは、河川敷や草地なと様々な場所で出会えますが、ベニマシコ、オオマシコの2種は飛来数が少なく、山地など限定された場所にしか飛来しないので

もっとみる
優雅な冬の渡り鳥 オオハクチョウ、コハクチョウ

優雅な冬の渡り鳥 オオハクチョウ、コハクチョウ

 オオワシと並んで、琵琶湖に現れる冬鳥に、コハクチョウがいます。

 コハクチョウは、古来から白鳥(しらとり)と呼ばれて親しまれている白色・大型野鳥の一種です。
 古くは、「古事記」にヤマトタケルノミコトが、東国の征伐からの帰路、伊勢国で力尽きて、白鳥になって河内国に飛んで行ったという記述があります。また、滋賀県の伊香具神社には、天女が白鳥の姿になって水浴びに来ていたが、天に帰るための羽衣を漁師が

もっとみる
冬の琵琶湖のスター オオワシ

冬の琵琶湖のスター オオワシ

 関西で野鳥を観察する者にとって、冬の気になる存在が、長浜市湖北町に現れるメスのオオワシです。今年(2023-2024年シーズン)で、26年連続の飛来。標高324mの山本山を寝ぐらとするので、「山本山のおばあちゃん」と呼ばれています。

 オオワシは、カムチャッカ半島などのロシア東部で繁殖し、越冬のために北海道や本州北部に現れます。オオワシと言えは、流氷の上で死に絶えた動物の肉を複数のオオワシやオ

もっとみる