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次の山を登るために登る。

今年2回目にしてやっと登頂した登山。

場所はホームマウンテン・安達太良山。

前回、ホワイトアウトと強風で断念した
蔵王の気持ちを払拭するために
先週の日曜日行ってきました。

なんとしても今日は登るぞ
という強い意志を持って望んだ山で待っていたのは
最高の青空と、最高に白い世界でした

昇りたての太陽は雪面で木々を大きく見せる。
雪あるからこそ見える、冬の景色。

中盤のハエマツの平原を抜けて
雪面の造形を楽しみながら
冬の山の景色に心を躍らせての道中でした。

道も踏み固められており、
快適なハイキングだなぁと
ふんわりした気持ちで山を楽しんでました。

しかし、そう簡単にいかないのが冬の山です。

日が昇ぼり、山は少しずつ表情を変えていきます。

表情も変われば纏う姿も
変わってくるのが山というもの。

山頂が近くなるにつれて
青い空は白いベールで隠されていきました。

少しずつでもあっという間に空を、太陽を隠していく。

山頂手前の分岐点前ではすでに半分以上が白くなり
雪もアイゼンでは膝上までくるようになりました。

何回か引き返そうかと思うくらい真っ白になり
寒くなり、不安にもなりました。

こんな時、頭をよぎるのはだいたい
『なんで山に登るんだっけ』
というセリフです。

めっちゃ止まりたくなります。

ひとりで登るワタシにとって
1番の敵はいつも、ワタシ自身。

『止まったら帰れないぞ。』
『止まるな。前を向け。』
『進め。』

自分を鼓舞しながら山頂を目指しました。

どうしても、どうしても、
やりきりたいという思いが今回はありました。

ここを登らなきゃ次はみえない。
そんな気がしました。

無事に登頂。
大したことがないとはいえ久しぶりの雪山の登頂は
嬉しかったが寒かった。。。

山頂に浸るのも束の間です。

登山は下って帰るまでが登山ですから
極寒の山頂をあとにして急いで下りました。

といっても、下山時が1番危険です。

既に前は白く、ゴーグルをしてないと
前もよくみえません。

かろうじて見える目印
どこから空か、どこから大地か。

見えない中でも微かな足跡や
方向だけに頼って下っていきます。

『ホントにあってる?』
『帰れるの?これ?』

止まるたびに不安になるし、心配になります。

とりあえず方向が合っているかだけを確認して
下っていきます。

自分を信じるしかありません。

なんとかホワイトアウトを抜け出して
見えた小屋の安心感はハンパないです。

小屋があることの安心感。
ホームマウンテンにある、くろがね小屋。
いつもありがとうございます。

人のいる場所ってホントありがたいですね。

街にいれば山恋し。山に登れば人恋し。

山に登るといつも思います。

山が好きだから登るけど、
人が好きなのを再確認するのも山なんだな、と。

帰りの森はどこか清々しく、気持ちが良い。

最近、山がすごく遠く感じることが多いです。

単純に行きたい山が遠いということもあります。

今年は何か、たくさん登るというよりは
準備をすることが多いのかもしれません。

身体が重い時はより、準備に時間をかけて、
『次登る山のために山をまた登る。』
今年はそんな登山が少しずつ増えていく、
そんな気がした雪山登山でした。

年が変わってのんびりした空気が流れている世の中で今年は『自分』の飛躍するために
『準備』を大切にしようと思います。

さて次はどこを登りに行こうかな。

登るからこそ、見える山がある。
登るために登る。
ゆっくりでいいや。次はあの山に登ろう。

最後まで読んでいただきありがとうございました😊

今日も素敵な一日をお過ごしください🎶

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