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止まらないこと。

寒波が来て雪が降り、昨年とは全然違う冬らしい冬に少し戸惑いを感じる今日この頃です。

これが普通の冬なのですがここ数年が暖かすぎたこともあり、ここまで雪も降られ冷え込むとうまく身体がついてきません。

年初めの1月2日。
連休3日目、ふと思い立って山に行きました。

晴れ予報と書いてありましたがもちろん
あいにくの天気で極寒でした。

今まで山で怖いと感じることは何回もありましたが
今回はなおのこと怖いなと思いました。

前は見えず、足は雪に取られ、
一歩がとても重かったです。

かろうじて見えるのは目印の棒だけ。
一寸先は闇ならぬ白。

3歩進んではハイマツの落とし穴にハマり、
ため息をついては今度は1歩でハマり、
泣きそうになりました。

泣きそうになりながらもどこまでいけるだろうと
思いながら山頂を目指して前に進みました。

ふと、山頂まで40分くらいのところに来たとき
なんだか進むのが嫌になって、

あぁ、もうめんどくさい、止まろうかな。
帰るのも進むのもめんどくさい。

と急に変な感情が湧いてきました。

すぐに頭から振り払い冷静になって、
もう引き返そうという結論に至りました。

登山は止まったら、おしまいです。

寒い環境で寝るなという人もいますが、
寝るのは意外となんとかなるんです。

けど、止まったらおしまい。

最近読んだ竹内洋岳さんの『下山の哲学』に
この止まりたい感情のことを欲望と理性のせめぎ合い
と書いてありました。

止まりたい、けど止まってはいけない。

とりあえず帰って温泉入ろう。
自分に言い聞かせて下山しました。

この気持ちと向き合い下山した後の温泉の気持ちよさ
といったらそれはそれは感動的で。


環境が過酷になればなるほど、
欲望と理性のせめぎ合いは
強くなっていくと思います。

どれだけ自分を保てるか。
これから厳しい環境で登ることを考えるとなおのこと大切だということが身に染みた登山でした。

まだまだやることも見直すこともたくさんあります。
このくらいの環境でへばってるのでは先には進めません。

目標は高く、
やることは一つずつ地道に進んでいきたいです。

変わりゆく世界でも、ただひたすら
真っ直ぐ進んでいきたい。

最後まで読んでくださりありがとうございました😊

素敵な1日をお過ごしください✨

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