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128/がんが気づかせてくれたんだね。

2023年8月25日(金)
がん告知から128日目
※2,534文字


ただいま!

入院治療を終えて、
自宅へ戻ってきました。
現在は自宅治療中(46時間点滴中)

帰ってきて休んで、
バスケW杯を観ながら果物食べて…

身体が火照ってきたので、
(血圧上がってきたかなーと思ったら)

やっぱり上がってました。
(138/106 P110)

下の血圧もさることながら、
脈の早さよ…

血の巡りが良くなっていて、
身体は火照ってます。


さて今夜は、
「8サイクル目の近況報告」を書きたいと思います。


▼無事に化学療法実施できました


まずは、
8月10日にコロナウイルス感染しましたが、
その影響はありませんでした。

今回は腫瘍マーカーの検査はありませんでしたが、
治療の基準に必要な数値はクリアしていたので、
無事に化学療法を実施できました。
(保険適用での腫瘍マーカー検査は月に一回)

『コロナにかかって熱が出るっていうのは、
免疫がしっかり反応しているから、
身体の状態は良い証拠』と、

担当医が(励ましかもしれないけど)
そう言ってくれて気持ちがポジティブになりました。

(やっぱりそういう一言で患者は安心する)
(嘘だったとしても!)

先生とか上司って、
相手のモチベーションを上げるのが仕事だよね?
って改めて思いました。


いつもは、
1週おきの化学療法ですが、
コロナ陽性により、
今回は2週おいての化学療法。

副作用とか酷くならなきゃいいなぁと、
不安がありましたが、

今のところは、
副作用は今までと変わりはない感じです。
(強くも出てないし弱いわけでもない)


身体が火照っていて、
けれども部屋を冷やし過ぎると、
手足がピリピリするという、
なんともならない状況で、
冷えピタを貼って凌いでいます。
(冷えピタは最高の発明品!)

そんな感じに、
昨夜と今夜は寝ています。
(こんな感じなので熟睡はできず)

あとは、
明日の午後に点滴を抜くんですが、
そのあとから不調になりやすいので、
さてどうなるか?ですね。

▼人間観察と反面教師



今回の入院中も、
いろんな人を見て(人間観察)、
改めて色んな人がいるなぁと勉強になりました。

(共有の場所だからか)
トイレや洗面所やラウンジを汚したままにしてる人。

「病室内は電話禁止!テレビはイヤホン!」って、
書いてあるにも関わらずに、
電話する人やテレビ(ラジオ)を大音量で聴いている人。

自分でできるはずのことまで、
(下膳するとかカーテン開けるとか)
全て看護師さんにやらせる人。

エレベーターでボタンを押して開けててくれた人に何も言わない人。

清掃員や看護助手(介護士)を見下している人。


(言葉悪いけど)
こういう人たちって毎回というほどいるんですが、
その度に思うのは、

『こういう人にはならないようにしよう』
『これだと治るものも治らないし神様は味方しない』

そう反面教師にしています。

みんな僕より年上の先輩方なんですけどね…

10代ならまだ「若いから」で片付けられるかもしれませんが、
(若いからで片付けられるのは10代まで)

(病気の影響もあるかもしれないし、病気を受容できていないのかもしれないけど、それでもさ!)

僕よりもだいぶ年上の方がですからね…

『何食ったらそんな人間性になるんだ?』って、
首を傾げながら思うと同時に、

反面教師にさせてもらって、
「ありがとうございます」って。

相手と自分を比較することではないし、
相手はそれが普通なんだから、
自分の価値観で決めつけるのは良くない。

だから、
首を傾げながら「不思議な人だな」って思うだけ。

『この人は今まで注意も躾もされてこなかったんだなぁ』って、
なんだか可哀想な気持ちになることもあるけど。


そういう自分も、
完璧ではないし、
ましてや治療をしに行ってるから、
手をかけてもらうこともあるけど、

(当たり前のことだけど)
自分から挨拶はして、
してもらったらお礼を伝えて、
できれば名前も覚えて、
顔を覚えた人には、自分から話しかけて、

(今回は3サイクルあたりまで行ってた病棟)

そうしてると、
向こうからも話しかけてくれて、
「髪染めました?」とか、
「新聞見ましたよ!」
とか、
「お久しぶりですね!」
とか、
「数値下がってて嬉しいです!」
とか。

そうなってくると、
病院行くのも楽しくなってくるし、
『今回は〇〇病棟だから、〇〇さんいるな』
みたいに、会話するのも楽しみになってくる。

治療しに行ってるんだけど、
それ以外の楽しみも(人間観察含め)あって、


『ん?がんにならなきゃ出会わなかったんだよな』
『これも何かの縁なんだな』
って感じて、

だからこそ、
挨拶と感謝は自分からしていこうと。

今までの自分に足りなかったことも、
入院中に気付かされたり、勉強になったりで、

これもまた「がんに感謝」ですね。
(こんなに「がん」に感謝する人いるのかな?)


「がん」にならなければ…


出会わない人もいたり、

連絡をもらうこともなかった人もいるし、

気付きや学びもなかったし、

毎週母ちゃんとランチすることもなかったし、

友達や仲間の有り難さにも気付かなかったし、

酒がなくても生きていけるし(飲みたいけど)、

noteも毎日書いてないだろうし、

noteやSNSで初めて知り合った人もいるし、

支援してくれる優しい人もいるし、

生死を考えることもなかったし、

人生や役割を考えることもなかったし、

自分の身体(休むこと)を大切にすることもなかったし、




40歳になる3ヶ月前、

そして、
40歳になって1ヶ月のトータル4ヶ月で、

だいぶ人間として成長させてもらいました。

「がん」にならなければ気付かなかったこと、
「がん」にならなければ繋がらなかったこと、
「がん」にならなければ考えなかったこと、

ほんとは、
「がん」にならなくても、
できるはずなんだけど、

僕の場合は、
自己中で周りのことを振り回して迷惑かけて、
それでも突き進んで、

今みたいな考えはできなかったから、
身体が「がん」を作り、
「きっかけ」をくれたんだと思う。

「気づけーー!」
「繋がれーー!」
「考えろーー!」って。


だから、
「ありがとう」「ごめんね」は、
ちゃんと伝えていこうと思うし、

応援してくれる人を大切にして、
自分も誰かのチカラになれるように、
これからも発信していこうと思います。

僕は一人じゃないし、
あなたも一人じゃない!


2023/08/25
熊谷翼

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