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121/悩みがあるって幸せなこと

2023年8月18日(金)
がん告知から121日目
※1,490文字


『夏がそろそろ終わりますね』とは聞くものの、
夏の終わりっていつですか?
お盆?暑さ?夏休み?が終わる頃?

ちなみに今年の夏は、
祭り期間は入院をしていて、
お盆期間はコロナになって、
どうにも夏らしさは“暑さ”だけが、
僕の夏になりそうです。

さて、
昨日は「悩みがあるのは正常だよ」というお話をしましたが、

今日も「悩みがあるって幸せだね」という、
“お悩み”シリーズでお届けします。


▼悩みがあるって最高


僕は4月に「がん告知」を受けまして、
今に至っています。

告知前、
そして告知後は、
それなりに悩みました。

『どんだけ生きられるのかな』
『治るのかな』

悩んでも答えが出ない悩みを、
朝から次の日の朝まで悩んで悩んでいた数日。

おそらく普通ではないメンタルだったからか、
2日悩んで悩むことを辞めました。
(とは言っても思い出して悩むこともありました)

悩んで悩んで悩み切って、
出した答えは…

『悩めるって幸せなことだなぁ』です。

悩めるってことは、生きてるから。
死んだら悩めません。

「がん」の発見が遅れて、
進行がとんでもなく進んでいたら、
「悩む」前に「死んでいた」かもしれない。

生きているから悩めるし、
時間があるから悩めるし、
悩みがあるってことは生きている証。

悩み切った結果、
そう思えるようになりました。

そして、
『生きていれば何とかなる』とも思いました。


「悩みがない人生は最高だ」と思うけど、
昨日の記事にも書いたように、

歳をとっても、
お金を稼いでも、
何かしらの悩みは個々にあって、
それをクリアしても新たな悩みは生まれそう。

生きているうちは悩むんでしょうね。

でも悩めるって、
羨ましいことですよ。

僕が入院治療をするときには、
同じように「がん患者」がいます。

弱っていたり、
薬の効果がなかったり、
悲観的だったり、
先は長くなかったり、

そんな患者さん(雰囲気ですけど)もいます。

そういう患者さんの悩みは、
「あとどれくらい生きられるか」だと思うんですね。

「進行=死」の病気である以上、
自分の最期のことは嫌でも頭に浮かびます。

悩むことは「生死」のことが大きくて、
あとは治療費とか葬儀のこととか…

『人間関係が…』
『将来の不安が…』
『ローンをどうするか…』

僕もそうでしたが、
生死をリアルに考えなきゃいけなくなった立場から言わせてもらうと、

『そんなことは生きていればどうにでもなる!』
『そんな小さな悩みは悩みにならない』

『そんなことで悩める今が羨ましい』

そう思います。(思いました)


悩んでいると、
自分の悩みは他人の悩みと違って大きくなって、自分一人が大変な思いをするだろうけど、

それは生きられているから感じられる感情であって、

「数年で死ぬかもしれない」と言われたら、
今まで悩んでいたことすら愛おしくなるくらい、
“生きたい”って思った。

「たくさん悩みたい」
「悩みを解決したい」
「だって生きてるから実感が湧くから」

自分の悩みすら有り難くて、
他人の悩み相談も有り難くて、

「生きてるなぁ」「生かされてるなぁ」
って思うんですよね。

そして、
悩みを聞くと
「そういうことで悩めるって幸せだよ」って、
毎回思うんですよね。
(本人にとっては一大事なんだけど)

生きられているから悩めるし、
悩みがあるから行動できる。

悩みたくても、
生きたくても、

それができない人もいるんだよ。

ってことは、
頭のどこかに入れてて欲しいなぁって思います。

そして、
悩みがあっても、
悩めることは「生きられている幸せなことなんだ」ってことも、
忘れないで欲しいなぁと思います。

「悩み最高!生きられてる証!!」

2023/08/18
熊谷翼

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