素晴らしいエッセイ

小学校の時毎朝行ってらっしゃいと言ってくる近所のおじさんがいた。当時の自分は目上のおじさんに対して行ってきますと言うのはなんだか失礼な気がして言えなかった。だからといって行って参りますと丁寧に言うのは大人ぶってる気がして嫌だったから結局「はい」やら「おはようございます」やらいまいち返事になってない返事をしていた。敬語も知らない小さい頃にタメ口で話していた友達のお母さんに対してもいつしか敬語を使うようになっていた。
でも歳をとって自分が年下の人と接することが増えるうちに一種の寂しさのようなものもわかるようになった。今なら行ってきますと言えるし友達のお母さんともラフに話せる。今日も駐輪場のおじさんの行ってらっしゃいに対しても行ってきますと返事した。大人になった気がする。

なんだこの新聞に小さめに掲載される読者投稿のエッセイにもなりきれないカスエッセイは。

万が一お金を捨てようという発想に至った場合のみ僕に引き受けさせてください。リターンはありません。