にわか社会人

今日は休み。
ずっと働いていなかったくせに1日働いただけでうわ休み最高だという気持ちになっている。今まで長いことずっと休日だったというのに一丁前に休日のありがたみを感じている自分がいる。社会人になったつもりでいるのだろう。社会の一員になれたと錯覚してしまっている。まだまだ社会の貢献など一ミリもしていないただのクソだ。このことは常に胸に留めておかなければならない。いつだって自惚れてはいけない。バイトをしていない間は一応お酒など飲む身分にないという自分なりの規則で控えていたが昨日一応バイトが始まったということで今日は久しぶりにビールを飲んだ。唐揚げと共に飲むビールは最高だった。確かに世の中にはこれだけが楽しみで生きているという人間がいるのも頷ける。我慢して週の5日働いて、週の2日の休息のために生きるなんて馬鹿馬鹿しいと餓鬼が思いつくようなことを考えながら就活をさぼり、大学を卒業して結局そのような生活に収束している。何がしたいんだ。二十歳になってすぐの頃に飲んだビールは全然美味しくなかったし酒なんてたいして好きじゃなかったのにいつのまにか好きになっている。辛い日常からの逃避を感じるための手段がお酒なんだろう。歳をとるってそういうことなのかもしれない。

夜に大学の同級生2人とオンラインゲームをした。
2人とも立派に就活をしてちゃんと職についている。40分程度しかやっていないが今日はそんなに面白くなかった。今まで仕事をしていない点で下に見られることに対してさほど思うことはなかったが、だんだんそれがストレスになってきた。まあ2人はいじり程度のつもりでそこまで悪気があって言っているわけではないのはわかっているが、潜在的に下に見られていることにストレスを感じるようになってきてしまった。下なのはまごう事なき事実だし下に見られて当たり前なんだけど。下に見られるどころか下にいるんだから。確実に職なしコンプを拗らせている。イラつくということはそういうことだ。ただでさえ拗れた性格をしているのにさらに拗らせていることが情けない。頭が悪くて自分を持ってないと拗らせる。

元々気軽に会える人が少ないというのもあるが、こういう生活をしているとなかなか仕事をしている人間とは会いづらい。同級生に会いづらい。ご時世とか関係なく。新しい職場も介護施設というのもあって同世代など1人もいなかったし、前のバイト先を辞めてから今までまともに同世代の人と会話をしていない。なんなら道行く若い人を見て「若い人だ」といちいち思ってしまう。軽く病的な症状に陥っている。まずい。これから自分の人生どうなっていくんだ?


万が一お金を捨てようという発想に至った場合のみ僕に引き受けさせてください。リターンはありません。