ヤケッパチ2

今日はお笑い芸人のラランドと令和ロマンのツーマンライブ、「ヤケッパチ2」をアーカイブで購入して観た。

お笑いライブや音楽のライブが生ではなくて配信で気軽に観れるようになったのはコロナ禍になって唯一のいいことだなと思う。舞台やライブ会場まで足を運ぶのにはそれなりに勇気がいるし、現地に足を運ぶほど興味があるわけではないライブも試しの気持ちで観れるようになったのは個人的にはとてもありがたい。当日に予定を空けてまで観るまでのパッションがない場合でも観れるというのは最初そこまで興味がなかったものの試しに観たら面白くてハマるという新規の顧客を獲得できる可能性が増えると思うので、ライブを主催する当事者側にも大きくメリットがあると思う。またライブ会場にはキャパが決まっているのに対して配信チケットは限りなく売れるのでそれなりに売り上げが見込めると考えると、なぜ今までメジャーでなかったのかが不思議に思えるくらい理にかなっている。たとえコロナが収まろうとこれからはほとんどのライブが配信形式を残していくのだろうと思う。
まあもちろん現地と配信のチケットの値段の差にも表れているように、生で見た方が絶対に楽しいのは間違いないと思うけど。
音楽は現地での臨場感があって配信で観るのとは違うけど、お笑いは生でも配信でも変わらないんじゃないかと思う人もいるかもしれない。けどそれは違うとここではっきりと断言しておく。昔三四郎の漫才を生で見たとき、何度も見たことがあるネタにも関わらず腹がちぎれるほど笑えたことがある。人生で数回あるかないかくらいの笑いすぎてお腹が痛くなる状態に陥った。おなかが痛くなるくらい笑うことが人生で数回しかないということに対して少なくて可哀想と思った人がいたとしたら申し訳ないとしか言えない。

本題のヤケッパチ2の感想。
ラランドと令和ロマンの二組は芸歴が浅いにも関わらず堂々としていて、当たり前かもしれないが素人感がまるでないのがすごいと思う。二組とも大学お笑い出身ということで、自分が大学に通っていた頃にたまにキャンパス内でお笑いライブの呼び込みをしていたお笑いサークルの人たちを横目で見て素通りしてきたけど、あの人たちは未来のスターだったかもしれない。どうせ面白くないだろうと勝手に決めつけて見ようとしなかったけれど今の大学お笑いのレベルはなかなか侮れないなと感じた。まあ昔の大学お笑いのレベルも知らないんですけど。

各組3本ずつ漫才をして、しかもそれぞれしゃべくり漫才、コント漫才、普段とボケツッコミが逆の漫才を作ってきていてそのどれも完成度が高かったので見事だった。お笑い芸人の人の脳内ってどうなっているんだろう。一般の人もそれなりに面白いことを何となく常に考えてはいるだろうけど、それをネタとして昇華させることが出来る芸人というのは相当すごいと思う。それも様々な形で。常日頃からどういうことを考えて生きているんだろう。美術であったり音楽であったり、芸術には様々なジャンルがあるけれど「お笑い」もその一つに含まれると思う。立派な創作活動の一つであってそういう作品を創り出せる人は相当な才能があると感じる。尊敬する。

コロナで自粛の流れが去年から強まる中、お笑い芸人やアーティスト、アイドルの方々に相当助けられている。去年から数えてもお笑いライブと音楽ライブをそれぞれ3本ずつくらい、あちこちオードリーやゴッドタンの配信番組も観た。行く勇気のなかったアイドルのライブも家で観ることが出来たしお笑いも例年よりも観る機会が増えたし、コロナに苦しめられながらもなんやかんや生活を充実させることが出来ている。ありがとう芸能人。

ラランドも令和ロマンもどんどん売れていく人たちだと思うので知らなかった人は是非チェックしてください。将来賞レースの決勝で見かけた暁には「あーあの時熊谷が言ってた人たちだな」とどさくさに紛れて熊谷の評価も上げてください。終わりです。

万が一お金を捨てようという発想に至った場合のみ僕に引き受けさせてください。リターンはありません。