見出し画像

ヨコトリ2020

9年ぶりにヨコハマトリエンナーレ2020へ行ってきました。
事前にほとんど下調べをせず、横浜美術館のオープン(AM10時)と同時に行ったのですが、映像作品が多く1日では全て見ることができませんでした。これから行かれる方はモデルコースなどを検索して行くと良いと思います。横浜美術館は日時指定の予約制なのでご注意ですぞ。

ヨコハマトリエンナーレとは
3年に1度、横浜みなとみらい地区で行われる現代アートイベントです。
今年度は「AFTERGLOW - 光の破片をつかまえる」と題し、目まぐるしく変化する世界の中で、大切な光を自ら発見してつかみ取る力と、他者を排除することなく、共生のための道を探す術をみんなで考える、ということだそうです。ディレクションは世界で活躍するインドのアーティスト集団「ラクス・メディア・コレクティヴ」。過去に行った記憶から、歩きっぱなしでとにかく体力を使うことを想定していたけれど、やはり疲れました。休憩をちょくちょく挟みましょう。

テーマ通り、差別や偏見、雑音、負の遺産などネガティブな要素に満ちた世の中を表した作品が多くあったように感じました。生きづらい世の中での解決策を提示するのではなく、光を見出す力を見る側がそれぞれ考えないといけないように思いました。


まず横浜美術館の会場ですが、布をかぶっています。
某セクシーコマンドーの漫画を思い出しましたが、これも立派な作品。
イヴァナ・フランケ『予期せぬ共鳴』

画像1


横浜美術館の中に入ると、おびただしいほどのモビールがキラキラときらめいています。キラキラした中にも銃をモチーフしたものなど、危険を象徴するものがあり、アメリカの社会問題を表しているそうです。
動画撮影禁止なので、この賑やかなきらめきは行ってみないと体感できません。
ニック・ケイヴ『回転する森』

画像2


千人針をモチーフとした映像と展示。
おばあさんが戦時中のことを語り、お母さんとその娘、さらにその子供(四世代?)がそれを聴いてるような映像で、見ている時は気付きませんでしたが、「おばあちゃん」が玉結びを縫って、「娘」がそれをほどく、「孫娘」がその布にアイロンをかけるというストーリーらしいです。
新井 卓 千人針をモチーフとした作品

画像3


光の破片をつかみにカーテンの中に入ったら学芸員さんに優しく注意されて赤っ恥をかいた作品。カーテンの透け越しまたは隙間からチラチラ眺める作品です。内側と外側にある窓に一体何が見えるでしょうか。
チェン・ズ(陳 哲)『パラドックスの窓』

画像4


メカメカしくて、グッとくるものがありました。
スティック状のガラス管の集合体で、先の方がバイバチと光っていました。
ガスが?発光?して?と私の理解が及ばない感じの科学的なやつでした。
キム・ユンチョル『アルゴス』

画像5

同じ作者(キム・ユンチョルさん)の別の作品。こちらはLEDで光るみたいですが光っているところを見逃しました。スパイダーマンの映画にこういう敵いませんでしたっけ。ギュワワッンと伸びたり動いたりしそうでかっこいい。
キム・ユンチョル『クロマ』

画像6


壁一面の模様…これは一体?

画像7

寄ってみました。細かい配線のようです。夢に出てきたら怖そう。。
エリアス・シメの作品

画像8


アートと触れ合えるスペース。みんな座って写真を撮るなどしていました。

画像9

ちょっと腸っぽい。と思ったら本当に腸らしい。
エヴァ・ファブレガス『ポンピング』

画像10


時間限定のパフォーマンスもありました。
親や先生など大人たちの罵詈雑言がBGMとして流れる中、少年少女が黙々とパフォーマンスを行うという、なんとも言えない感覚となりました。

画像12

画像11

お見事!


そしてもう一つの会場「プロット48」へ。

画像13

画像14

画像17

画像18

画像19

画像20

画像21

画像22

画像24

こちらではテレビ番組の動画にエビを載せるシュールな作品や、植物と営むなどの性的な表現の作品が多かったです。コメントが難しい…。
SNSやライブ配信など新しい技術を取り入れた作品もあり、芸術もまた多様化しているのだなと思いました。内容が盛り沢山なので行くたびに新しい発見がありそうです。もう一つの会場である日本郵船博物館は、この日は時間切れで回れませんでした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?