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展示会記録(ぼやき)

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これまで見てきた展示会やアート作品のまとめです。
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#建築

九段ハウス(旧山口萬吉邸)

通常一般非公開の有形文化財「九段ハウス」で行われた展覧会「美しさ、あいまいさ、時と場合に依る」(2024.2.22-3.3)に行ってきました。以前2021年に開催された「水の波紋展」で石上純也の作品「木陰雲」を見に庭園に入ったことはあったのですが、建物に入ったのは初めてでした。

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ジャン・プルーヴェ展 椅子から建築まで

SHUTL

何度か記事にしている黒川紀章氏設計のメタボリズム建築「中銀カプセルタワー」 2022年に解体され、現在カプセルを見ることができるのは埼玉県立近代美術館(北浦和公園)で中に入ることはできませんが、窓から中を覗くことができます。 2023年10月、日本の映画・演劇の興行・配給を行う松竹株式会社が、解体された中銀カプセルタワーのカプセル2基を修復し展示公開するアートスペース「SHUTL」を東京都中央区築地にオープンしました。なんとここのカプセルは中に入ることができます。11月1

上野散歩

4月に散歩してきました、上野。 roid works gallery / 松山しげき個展 目的の一つは、松山しげき氏の個展でロイドワークスギャラリーで開催されていました。 Red roomというタイトルの通り かっこいい赤いイラストレーションと 赤い照明で、部屋全体が赤いです。 模様の効果もあってか視界がゆらつくような印象でした。 中に作品の解説をしてくれる作者さんかと思っていた人がいたのですが、少しお話ししたら作者さんではなかったのも面白かったです。 roid

ポケモン散歩

本日2月27日はポケモンの日だそうです。1996年にポケットモンスター赤・緑が発売された日なのだそう。ちょうどその頃は小中学生で、ソフトが手に入らないくらい流行ってるってことは知っていたものの、なぜか欲しいとは思いませんでした。スーパーファミコンで遊んでいたか、プレイステーションを買ってもらったからかもしれません。しかし現在、2016年に配信されたポケモンGOは今でもやっているし、同僚に勧められたポケモンユナイトにもハマりました。ついに実装!みたいな当然のように出てくる新キャ

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水の波紋展

西新宿散歩

ふと思い立って西新宿のパブリックアートを見てきました。 新宿の目まずはJR新宿駅の西口地下広場にある、有名な目ん玉。 彫刻家・画家の宮下芳子さん作「新宿の目」(L'OEIL DE SHINJUKU) その名に相応しくとても目立つので、待ち合わせ場所にも使われているようです。 右上にある「スバルビル」は、1966年に地上部分に竣工した新宿スバルビルの名称であり、2019年に解体されました。その名残ですね。 インパクトあるビジュアルで、様々なメディアで見かけることがあります。

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倉重光則+天野純治展「ミニマリズムのゆくえ」

StandBy / The Mass

渋谷側から歩いた原宿キャットストリートの表参道とぶつかる手前にアートギャラリーが2つあります。どちらも運営はen one tokyo株式会社。 StandBy ひとつは、昨年10月にオープンした、屋根と囲いはあるけど窓や扉の無いインスタレーションスペース「StandBy」。コンクリート打ちっ放し。中にコーヒースタンドがあります。唯一あった情報源の公式インスタグラムには「Multi-function installation space」と書かれています。 ちょうど行った

光の館(2018)

2018年1月、長野県十日町市にある、現代美術家ジェームズ・タレルの作品「光の館」に泊まりました。アート作品自体が宿泊可能となっているというのは珍しく、当時でも半年前でないと予約も取れない人気ぶりです。 ジェームズ・タレルとは外観雪深い長野の山奥に「光の館」はあります。 アメリカ人であるジェームズ・タレル氏がどうして日本家屋風の作品にしたのかというと、『越後妻有』の里山を舞台に20年続く「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」の総合ディレクターである北川フラム氏から、

隈研吾展(2018)

前回の高輪ゲートウェイの記事が色々とご紹介していただけて、 たくさんの人に見てもらえたようでありがたいです。 (もっとこう…ちゃんと書くんだった…) 私がAIの案内板だと思ってたお姉さんキャラクターは人(AI)違いだったようです。 今さら訂正して良いものやら。 さて、2018年に東京ステーションギャラリーで開催された、高輪ゲートウェイの設計士である隈研吾さんの展覧会『くまものもの - 隈研吾とささやく物質、かたる物質』に行ったことがありました。当時のレポートがあったのでその