シチュエーションセラピー台本6

この文章はこれから僕が立ち上げようと思っているシチュエーションセラピーというサービスの台本です。
このサービスはお客さんとアクターが言って心がスッとする言葉や言われて心が軽くなる言葉を台本にして、やりとりするという内容です。読むよりも実際に演じた方が絶対にスカッとしますよ。

※2020年7月25日現在 台本ストック8本 8月1日までに20本作る予定(サボってたから難しそうだな……)
※一応、書いたものは全て公開することにしました。僕が書いたものですが、本当にいいものなのか僕の中でもいまいちよくわかりません。


元いじめっ子の謝罪
元いじめっ子「よお、今日はよく来てくれたな。来てくれないんじゃないかと思ったよ。良かった」
本人「何、話って」
元いじめっ子「お前の事中学の頃いじめてたよな。それを謝りたいんだ。今更なんて思うかもしれないけど、本当にごめんな。それをどうしても伝えたくて」
本人「何を今更言ってんだよ」
元いじめっ子「オレもさ、高校に上がったらいじめられてさ、お前の気持ちがなんとなくわかったんだ。あれだけお前を一方的に茶化したよな。一瞬の笑いのための何気ない事だと思っていたけど、それが一生引きずる可能性もあるってことに気付いて愕然としたんだよ。それをやったのはオレなんだなって思うと、オレは何やってたんだろうって思ってな。
 オレも周囲の人間から散々言われて、誰も信じられなくなってそれでも全部自業自得なんじゃないかってものすごく反省したよ」
本人「まあ、わかればいいよ。それに昔のことだしな」
元いじめっ子「お前、オレに虐められる前は委員長になったりして前に出て何かやる性格だったろ。成績だってそんなに悪くなかった。
 お前だったら、難関大学に行って、世界中を駆けずり回るエリートサラリーマンになってたはずなのにな。
 それなのにお前を人間嫌いにして結果的に引きこもりにさせちまった。お前の可能性を台無しにしてしまった。本当に悪かったよ」
本人「それは僕が頑張らなかったからだよ。お前のせいじゃないよ」
元いじめっ子「それにお前も中学の頃にはモテたのに、オレがお前を人間不信にしてしまったためにモテを享受することができなかったよな。
 全部オレのせいだよな。ごめんな」
本人「それも僕のせいだから、もう気にしなくていいよ」
元いじめっ子「そんな苦労続きの人生を送らせてさ、それでも生きててくれてありがとうな。死んじまったら、お前に謝ることができなかったしな」
本人「死ぬのも怖かっただけだよ」
元いじめっ子「こんなオレだけどさ、一つだけ一生のお願いがあるんだ。聞いてくれないか?」
本人「なんだよ」
元いじめっ子「オレと友達になってくれないか? オレ友達いなくってさ」
本人「わかった。今日からお前と僕は友達だ」
元いじめっ子「そうか。ありがとうな」
本人「何だよ泣いてるのか?」
元いじめっ子「最初からこんな関係になれればよかったのにな」

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