シチュエーションセラピー台本4

この文章はこれから僕が立ち上げようと思っているシチュエーションセラピーというサービスの台本です。
このサービスはお客さんとアクターが言って心がスッとする言葉や言われて心が軽くなる言葉を台本にして、やりとりするという内容です。読むよりも実際に演じた方が絶対にスカッとしますよ。

※2020年7月25日現在 台本ストック8本 8月1日までに20本作る予定(サボってたから難しそうだな……)
※一応、書いたものは全て公開することにしました。僕が書いたものですが、本当にいいものなのか僕の中でもいまいちよくわかりません。


現状維持でもあなたは偉い
男「ただいま」
女「お帰りなさい。今日もお仕事お疲れ様。
今日も大変だったでしょう? 本当に毎日ありがとう。
あれ? なんか浮かない顔をして、どうかしたの?」
男「なんか仕事でミスしちゃって、上司にかなりキツく怒られたんだ。
だからお前は駄目なんだって1時間近く説教くらったんだ」
女「え? そうなの? それは災難だったわね。
でも、その上司もダメよね。ミスして怒ったくらいで状況は変わるわけでもないし、そのミスをどうやってリカバリーするのかどうかの方がよっぽど重要なのに、一つのことをうじうじ言い続けるなんて。上司だったら部下のミスは自分のミスで責任は上司が自ら取るくらいでないとやってられないわよね。それで、部下の手柄は部下の手柄で上司が横から取るようなことはしない。そう言う懐のでかい人間じゃないとこちらからついていこうなんて思わないわよね。
 それにどうやったら1時間も同じことで説教ができるのよ。私生活のことまで言及しないとそこまで長くはならないでしょ。そんな私生活もその上司は他人に何か言及する事ができるくらいずっとまともなものなの? お酒の一本も飲まないの? 家族の人もすごいと思うくらいさぞかし立派な私生活をしているのね」
男「俺もそんなことを思うよ。で、そんな上司に見切りをつけたのか、オレの部下の新入社員が仕事を辞めるって言うんだ。元々大して仕事をしてくれるわけでもないのに、もっとやらなきゃいけないことが増えてさ、嫌になっちゃうよ」
女「そうよね。今、やりたくない仕事はやめればいいとか平気な顔をして言う人が多いけど、やめれば必ず誰かが尻拭いしなきゃいけないって事を考えずにそんなことを言う人が多いわよね。ちゃんと現場に不満を抱えながらも、それでもずっと続けているあなたみたいな人は偉いわよ。こんなことを言うと怒られるかもしれないけど、体を大事にして無理なく頑張ってね」
男「本当のことを言えばオレだって辞めたいよ。でも、今仕事を辞めてどうなるかわからない。今の仕事場よりも給料が下がるかもしれない。嫌な上司だっているかもしれない。役に立たない部下や派遣の人の面倒も見なくちゃいけないかもしれない。現場が変わればそれに対応するために勤務時間も増えるかもしれない。それなのにただ辞めても自分に負担が増えるだけだろ?」
女「負担が増えるのが嫌ってのなら、いっそのこと自分の時間が増える仕事を探した方がいいんじゃないの? 増えた時間で勉強するなり副業するなりすればいいのよ」
男「もっと頑張らなきゃいけないのか?」
女「勉強や労働時間が増えるのを嫌なことだと思っているからダメなのよ。自分の好きなことを見つけてそれを自分の時間に投資して、それでお金を得ていきましょうって言うそういう時代なのよ。
 生きていくと言うことは何事にも何か行動を起こして、お金を得ていかなきゃダメなのよ。それだったらなるべく短い時間で済むようにするか、自分の好きなことをやるしかないのよ。あなたならばそのどちらかでもこなせる。
 私に気にしないで。収入が減ったって構わないから、あなたがやりたいことをやればいいのよ」
男「ありがとう。働くのってなかなか難しいな。自分なりのプランをこれからの人生で考えてみるよ」

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