熊谷次郎の日記第十回

 最近新型コロナの影響でコワーキングスペースに行かなくなってしまったためか、ずっと家に引きこもっている。かと言って何かしているわけでもないという最低な毎日を送っている。マジで生産性がないので少しでも足掻こうと思って久しぶりに日記を書いてみることにした。いつものプログラミング日記でもない、考えていることの整理がしたいというか、こういうことを考えたということだけを記録したいだけなので読んでも面白くない内容だと思うが、のちに自分が読んで「ああ、こういうことを考えていたんだな」というのがわかればそれでいい。

 実際クラウドファンディングも失敗して(まあ、一応まだ失敗ではないが、このままだと何もしないので確実に失敗するのでもう失敗ということでいい)、何がやりたいのかなというのが自分の中でよく分からなくなっていたりする。スタートダッシュ漫画賞に応募するということをしたいのだけれども結果的にはそれもしていなくて、ただずっと寝ていたいのか、それとも何か自分なりの表現がしたいのか自分でもよく分からなくなっている。

 寝ている時は正直、ずっと寝ていたい、何もしたくないと思っているのだが、こうしてちょっとでも文章を書いて見ることをすると「ああ、文章書いて誰かに認められたいな」と思っている自分がいることに正直驚いている。実際は何もする気がないのにただ単に人に認められたいと思っているという事実を書きたかったのだが、誰も読まないであろう愚痴だけかもしれない文章を書くのが面白いというのに気づくと自分もまだ生きている価値はあるんじゃないのかと錯覚できていい感じだ。

 実際問題、39歳というもういいおっさんの年まで生きて、何を語りたいというのだろうか。何か表現したいという願望は十代の頃には確かにあった。それが「人類すべてが殺し合う」というタイトルの小説を一つだけ書いたら、正直気が済んでしまった。自分は世界を終わらせたいという願望があって、その願望がこの小説をみんなが読めば叶うかもしれないという感じもあって、自分の中で満足してしまったのだ。もっと凄いものを描きたいという願望があれば続けていたのかもしれないが、これを書いてそれが認められなかったのにそれ以上のものができるとは思えないのに、表現をし続けても面白くないだろうという気持ちもある。自分の中では「人類すべてが殺し合う」は表に出せないくらい凄い作品という認識がなされていて、これ以上世に出そうとするとそうではないということに気づいてしまう可能性があるから、もう広めなくていいと思い込んでいる部分もある。

 確か二十代の頃には怒りとかがあったのだけれども、歌を聞いているうちにその怒りがなくなってしまったというのもある。あいつに言って欲しかった言葉を歌で言われる事でそれで気が済んでしまったという部分がかなり大きくて、怒りをぶつける対象がなくなってしまったのである。そこで思ったのは、表現というのは、自分が言いたいことを言うことではなくて、他人が言ってほしい言葉をいうことだということだ。多分、これに自力で気づいたら何がしかの表現をする上では相当有利なんじゃないかと思っているのだが、もしかすると誰かがもうすでに言っているのかもしれないので、あまり価値はないかもしれない。

 そうやって表現をして結果的に何がほしいのかと言うと、恋人とかそう言う部分の記憶がかなり欠落しているのでその部分を埋めたいと言う希望があるのだが、誰かがよってきてくれないかなと思っている時点でもう終わっているのだと気づくべきなんじゃないかなと思ったわけである。合コンなどもいく必要がなく、ナンパした方が多分早いのではないかとも思ってしまう。多分、キャバクラでも、ガールズバーでも、そう言う女の子がいる場所へ行けば、気が収まってしまうと思うので、逆に本当に成功したければそれまで女の子と接しないようにした方がいいような気もする。実際一時期遊園地でデートしたいと言う希望もあったが、一回SNSで何人かと遊園地に行ったらそれでその気持ちは収まってしまったので、自分を動かすための原動力として女の子の方へは行かないようにしている部分もある。こんな考えだと自分は結婚できるのか怪しいなと思うこともあるのだが。

 こんなことを書いてきて、ふと、文章上の脚本を男女で読み合うだけの行為をデートと称してやれるお店があったら売れるのではないかと思いついたのだが、やってみる価値はあるのだろうか? アフレコデートとか適当な名前をつけてスカイプなどの仕組みを利用してやれば男女どちらもいけるだろうか? やってみて、需要がなさそうだと思ったら速攻でやめようか。

 何か行き当たりばったりで文章を描き続けようかと思っていたけど、意外に面白い事が思い浮かんだからここらへんでやめようか。というか、クラファンで実際にやってみようかなあ。明日以降はこのサービスを実際にやるとなるとどんな仕組みが必要かを考えてみます。





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