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書評のようなもの:ファスト&スロー ダニエル・カーネマン

なかなか「めんどくさい」本で、下巻を読むことはないと思うけど分厚い本の中で1箇所だけはたと膝を打つ箇所があり、もうそれだけで満足したw

(以下ざっくり)

とある栄養飲料を飲み続けたらうつ病が劇的に改善した!みたいな広告宣伝を例にとると

この広告はウソはいってない。確かに、その栄養飲料を飲み続けるときわめて高い確率でうつ病は改善されるのだろうと思う。
でも、(身体に害を及ぼさない)どんなドリンクを飲んだって、その人のうつ病は劇的に改善されたんだよっ

ていうこと。

うつ病っていうのは長期戦なので必ず劇的に良い方に向かうときがある。そのとき何を飲んでいようが良くなるもんは良くなる。

最初の広告宣伝の話に戻ると、「劇的に改善した!」のその後のことは書いてない。その後状況は悪化したかもしれないし小康状態かもしれない。それはわからないし、仮に状況が悪化したとして、その原因は栄養ドリンクを飲み続けたせいではない。
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たとえば経済評論で食っている人が、「(データ分析をした結果)今後●●株は上がったり下がったりする可能性が高い」といってるようなもんだよね。

別にそれは間違ってないし、データ分析の結果そのように導き出されたのだろうというのも別に疑わない。


で結局何が言いたいのかというと、今回のコロナ禍で「専門家」とやらがいってたのもこんな感じ(こんなレベル)でしょと。


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